■00 六十四卦解説 56:火山旅の目次
■01 56:火山旅の象意と意味
易経六十四卦、火山旅の基本的な意味や象意の解説になります。 火山旅は、上卦「離」下卦「艮」で構成されます。
上卦「離」は「離火 離火」とも称され、自然事象においては「火」を表します。
また、下卦「艮」は「艮山 艮土」とも称され、自然事象においては「山」を表します。
六十四卦は、伏羲が考案したとされる八卦を上下に配置したもとなります。 自然事象を表した八卦が組み合わさることにより、様々な事象が表現されるのが六十四卦の背景となります。
解説 | 火山旅 上卦 伏羲:03 文王:06 |
上卦 | 離 (り) |
八卦 | 離火 離火 |
紫白星 | 九紫右弼 (九紫火星) |
方位 | 方位:真南 十二支:午 |
節気 | 芒種 夏至 (06月) |
数 | 河図:2 7 洛書:9 |
色 | 赤色 紫色 |
人物 | 中年女性 芸能人 |
解説 | 火山旅 下卦 伏羲:07 文王:07 |
下卦 | 艮 (ごん) |
八卦 | 艮山 艮土 |
紫白星 | 八白左輔 (八白土星) |
方位 | 方位:北東 十二支:丑寅 |
節気 | 小寒 大寒 立春 雨水 (01-02月) |
数 | 河図:5 10 洛書:8 |
色 | 黄色 土色 |
人物 | 小男 後継者 |
▼56:火山旅の図象
▼上卦(外卦) 離卦の図象
▼下卦(内卦) 艮卦の図象
<<前卦: 55.雷火豊(27)
>>次卦: 57.巽為風(37)
■01 56:火山旅の象意と意味
■02 56:火山旅の基本的な意味と背景
六十四卦「火山旅」の基本的な意味と背景の解説になります。 旅卦は、上卦(外卦)「離 」下卦(内卦)「艮 」で構成されます。
互卦は「沢風大過 (13)」、錯卦は「水沢節 (42)」、綜卦は「雷火豊 (27)」、六十干支は「己酉」となります。
初爻変は「30: 離為火(19)」、二爻変は「50: 火風鼎(21)」、三爻変は「35: 火地晋(24)」、四爻変は「52: 艮為山(55)」、五爻変は「33: 天山遯(07)」、上爻変は「62: 雷山小過(31)」となります。
▼56:火山旅の図象
解説 | 火山旅 之卦 |
60干支 | 46 : 己酉 48 |
上爻変 | 62: 雷山小過(31) |
五爻変 | 33: 天山遯(07) |
四爻変 | 52: 艮為山(55) |
三爻変 | 35: 火地晋(24) |
二爻変 | 50: 火風鼎(21) |
初爻変 | 30: 離為火(19) |
<<前卦: 55.雷火豊(27)
>>次卦: 57.巽為風(37)
■02 56:火山旅の基本的な意味と背景
■03 56:火山旅の卦辞と爻辞
六十四卦「火山旅」の卦辞と爻辞の解説になります。 火山旅の卦辞爻辞の原文と書き下し文、読みなどの一覧になります。
▼56:火山旅の図象
▼上卦(外卦) 離卦の図象
▼下卦(内卦) 艮卦の図象
▼火山旅 卦辞
■火山旅(かざんりょ):
「旅、小亨。旅貞吉。」
りょは、すこしくとおる。りょにはただしければきちなり。
▼火山旅 初爻 爻辞
■火山旅 初爻
「初六、旅瑣瑣。斯其所取災。」
たびしてささたり。これそのわざわいをとるところなり。
▼火山旅 二爻 爻辞
■火山旅 二爻
「六二、旅即次、懐其資、得童僕貞。」
たびしてやどにつき、そのかねをいだく、どうぼくのていをえたり。
▼火山旅 三爻 爻辞
■火山旅 三爻
「九三、旅焚其次、喪其童僕。貞厲。」
たびしてそのやどをやかれ、どうぼくをうしなう。ただしけれどもあやふし。
▼火山旅 四爻 爻辞
■火山旅 四爻
「九四、旅于処、得其資斧。我心不快。」
たびしてここにおり、そのしふをえたり。わがこころこころよからず。
▼火山旅 五爻 爻辞
■火山旅 五爻
「六五、射雉、一矢亡。終以誉命。」
きじをいて、いっしうしなう。ついにもってよめいあり。
▼火山旅 上爻 爻辞
■火山旅 上爻
「上九、鳥焚其巣。旅人先笑、後号咷。喪牛于易。凶。」
とりそのすをやかる。たびびとさきにはわらい、あとにはなきさけぶ。うしをえきにうしなう。きょうなり。
<<前卦: 55.雷火豊(27)
>>次卦: 57.巽為風(37)
■03 56:火山旅の卦辞と爻辞
■04 56:火山旅の卦辞と解釈
六十四卦「火山旅」の卦辞と解釈の一例になります。 易卦の解釈に関しては正解は無く、その時の状況に応じて心が感じるものが大事になります。
▼56:火山旅の図象
▼火山旅 卦辞
■火山旅(かざんりょ):
「旅、小亨。旅貞吉。」
りょは、すこしくとおる。りょにはただしければきちなり。
▼火山旅の解釈
<<前卦: 55.雷火豊(27)
>>次卦: 57.巽為風(37)
■04 56:火山旅の卦辞と解釈
■05 56:火山旅 初爻の爻辞と解釈
六十四卦「火山旅 初爻」の爻辞と解釈の一例になります。 火山旅の初爻は「陰柔」となり、之卦は30: 離為火(19)となります。
▼56:火山旅 初爻の図象
▼火山旅 爻辞 初爻
■火山旅 初爻
「初六、旅瑣瑣。斯其所取災。」
たびしてささたり。これそのわざわいをとるところなり。
▼火山旅 初爻の象意と解釈
壮大な山々に夕日が静かに沈みます。陽も弱くなり周囲は次第に暗くなります。旅先で夜を迎え不安を抱き始めます。落ち着く先を決め明日に備えましょう。
旅先で打算的になり本質を忘れています。出費を抑え不満と危険を得ることに。心から休めず疲労ばかりが残ります。旅に出た目的を見直しましょう。
<<前卦: 55.雷火豊(27)
>>次卦: 57.巽為風(37)
■05 56:火山旅 初爻の爻辞と解釈
■06 56:火山旅 二爻の爻辞と解釈
六十四卦「火山旅 二爻」の爻辞と解釈の一例になります。 火山旅の二爻は「陰柔」となり、之卦は50: 火風鼎(21)となります。
▼56:火山旅 二爻の図象
▼火山旅 爻辞 二爻
■火山旅 二爻
「六二、旅即次、懐其資、得童僕貞。」
たびしてやどにつき、そのかねをいだく、どうぼくのていをえたり。
▼火山旅 二爻の象意と解釈
壮大な山々に夕日が静かに沈みます。陽も弱くなり周囲は次第に暗くなります。旅先で夜を迎え不安を抱き始めます。落ち着く先を決め明日に備えましょう。
旅も順調に進み見聞が広がります。出費は良き経験と自信になるでしょう。出会いに感謝し誠実に対応すること。知らぬ人と話す事も旅の醍醐味です。
<<前卦: 55.雷火豊(27)
>>次卦: 57.巽為風(37)
■06 56:火山旅 二爻の爻辞と解釈
■07 56:火山旅 三爻の爻辞と解釈
六十四卦「火山旅 三爻」の爻辞と解釈の一例になります。 火山旅の三爻は「陽剛」となり、之卦は35: 火地晋(24)となります。
▼56:火山旅 三爻の図象
▼火山旅 爻辞 三爻
■火山旅 三爻
「九三、旅焚其次、喪其童僕。貞厲。」
たびしてそのやどをやかれ、どうぼくをうしなう。ただしけれどもあやふし。
▼火山旅 三爻の象意と解釈
壮大な山々に夕日が静かに沈みます。陽も弱くなり周囲は次第に暗くなります。旅先で夜を迎え不安を抱き始めます。落ち着く先を決め明日に備えましょう。
旅先での判断を誤り災難に遭います。大事な物を失い途方に暮れることも。思い込みや先入観が問題の原因です。貴重な経験ですが心に傷を負います。
<<前卦: 55.雷火豊(27)
>>次卦: 57.巽為風(37)
■07 56:火山旅 三爻の爻辞と解釈
■08 56:火山旅 四爻の爻辞と解釈
六十四卦「火山旅 四爻」の爻辞と解釈の一例になります。 火山旅の四爻は「陽剛」となり、之卦は52: 艮為山(55)となります。
▼56:火山旅 四爻の図象
▼火山旅 爻辞 四爻
■火山旅 四爻
「九四、旅于処、得其資斧。我心不快。」
たびしてここにおり、そのしふをえたり。わがこころこころよからず。
▼火山旅 四爻の象意と解釈
壮大な山々に夕日が静かに沈みます。陽も弱くなり周囲は次第に暗くなります。旅先で夜を迎え不安を抱き始めます。落ち着く先を決め明日に備えましょう。
出費が高くても良い環境に落ち着けます。非常に心地も良く満足も得られます。安息の時を心から満喫できます。出費以上の良き経験となるでしょう。
<<前卦: 55.雷火豊(27)
>>次卦: 57.巽為風(37)
■08 56:火山旅 四爻の爻辞と解釈
■09 56:火山旅 五爻の爻辞と解釈
六十四卦「火山旅 五爻」の爻辞と解釈の一例になります。 火山旅の五爻は「陰柔」となり、之卦は33: 天山遯(07)となります。
▼56:火山旅 五爻の図象
▼火山旅 爻辞 五爻
■火山旅 五爻
「六五、射雉、一矢亡。終以誉命。」
きじをいて、いっしうしなう。ついにもってよめいあり。
▼火山旅 五爻の象意と解釈
壮大な山々に夕日が静かに沈みます。陽も弱くなり周囲は次第に暗くなります。旅先で夜を迎え不安を抱き始めます。落ち着く先を決め明日に備えましょう。
旅費が膨れても期待以上の経験を得ます。多少の代償に気を落とさないこと。得た経験と知識を大切にすること。人生の富となる最良の旅になります。
<<前卦: 55.雷火豊(27)
>>次卦: 57.巽為風(37)
■09 56:火山旅 五爻の爻辞と解釈
■10 56:火山旅 上爻の爻辞と解釈
六十四卦「火山旅 上爻」の爻辞と解釈の一例になります。 火山旅の上爻は「陽剛」となり、之卦は62: 雷山小過(31)となります。
▼56:火山旅 上爻の図象
▼火山旅 爻辞 上爻
■火山旅 上爻
「上九、鳥焚其巣。旅人先笑、後号咷。喪牛于易。凶。」
とりそのすをやかる。たびびとさきにはわらい、あとにはなきさけぶ。うしをえきにうしなう。きょうなり。
▼火山旅 上爻の象意と解釈
壮大な山々に夕日が静かに沈みます。陽も弱くなり周囲は次第に暗くなります。旅先で夜を迎え不安を抱き始めます。落ち着く先を決め明日に備えましょう。
良い環境を得て至福の時を過ごせます。旅に慣れ心が緩むと礼節を忘れます。傲慢な態度は得た厚遇を失うことに。慢心は捨て謙虚に振舞いましょう。
<<前卦: 55.雷火豊(27)
>>次卦: 57.巽為風(37)
■10 56:火山旅 上爻の爻辞と解釈