■00 六十四卦解説 35:火地晋の目次
■01 35:火地晋の象意と意味
易経六十四卦、火地晋の基本的な意味や象意の解説になります。 火地晋は、上卦「離」下卦「坤」で構成されます。
上卦「離」は「離火 離火」とも称され、自然事象においては「火」を表します。
また、下卦「坤」は「坤地 坤土」とも称され、自然事象においては「地」を表します。
六十四卦は、伏羲が考案したとされる八卦を上下に配置したもとなります。 自然事象を表した八卦が組み合わさることにより、様々な事象が表現されるのが六十四卦の背景となります。
解説 | 火地晋 上卦 伏羲:03 文王:06 |
上卦 | 離 (り) |
八卦 | 離火 離火 |
紫白星 | 九紫右弼 (九紫火星) |
方位 | 方位:真南 十二支:午 |
節気 | 芒種 夏至 (06月) |
数 | 河図:2 7 洛書:9 |
色 | 赤色 紫色 |
人物 | 中年女性 芸能人 |
解説 | 火地晋 下卦 伏羲:08 文王:02 |
下卦 | 坤 (こん) |
八卦 | 坤地 坤土 |
紫白星 | 二黒巨門 (二黒土星) |
方位 | 方位:南西 十二支:未申 |
節気 | 小暑 大暑 立秋 処暑 (07-08月) |
数 | 河図:5 10 洛書:2 |
色 | 黄色 黒色 |
人物 | 母 妻 姑 母方の先祖 |
▼35:火地晋の図象
▼上卦(外卦) 離卦の図象
▼下卦(内卦) 坤卦の図象
<<前卦: 34.雷天大壮(25)
>>次卦: 36.地火明夷(59)
■01 35:火地晋の象意と意味
■02 35:火地晋の基本的な意味と背景
六十四卦「火地晋」の基本的な意味と背景の解説になります。 晋卦は、上卦(外卦)「離 」下卦(内卦)「坤 」で構成されます。
互卦は「水山蹇 (47)」、錯卦は「水天需 (41)」、綜卦は「地火明夷 (59)」、六十干支は「乙亥」となります。
初爻変は「21: 火雷噬嗑(20)」、二爻変は「64: 火水未済(22)」、三爻変は「56: 火山旅(23)」、四爻変は「23: 山地剥(56)」、五爻変は「12: 天地否(08)」、上爻変は「16: 雷地豫(32)」となります。
▼35:火地晋の図象
解説 | 火地晋 之卦 |
60干支 | 12 : 乙亥 56 |
上爻変 | 16: 雷地豫(32) |
五爻変 | 12: 天地否(08) |
四爻変 | 23: 山地剥(56) |
三爻変 | 56: 火山旅(23) |
二爻変 | 64: 火水未済(22) |
初爻変 | 21: 火雷噬嗑(20) |
<<前卦: 34.雷天大壮(25)
>>次卦: 36.地火明夷(59)
■02 35:火地晋の基本的な意味と背景
■03 35:火地晋の卦辞と爻辞
六十四卦「火地晋」の卦辞と爻辞の解説になります。 火地晋の卦辞爻辞の原文と書き下し文、読みなどの一覧になります。
▼35:火地晋の図象
▼上卦(外卦) 離卦の図象
▼下卦(内卦) 坤卦の図象
▼火地晋 卦辞
■火地晋(かちしん):
「晋、康侯用錫馬蕃庶、昼日三接。」
しんは、こうこうもちいてうまをたまわることはんしょにして、ちゅうじつみたびせっせらる。
▼火地晋 初爻 爻辞
■火地晋 初爻
「初六、晋如、摧如。貞吉。罔孚、裕无咎。」
しんじょたり、さいじょたり。ただしければきちなり。まこととせらることなけれども、ゆたかなるときはとがなし。
▼火地晋 二爻 爻辞
■火地晋 二爻
「六二、晋如、愁如。貞吉。受茲介福于其王母。」
しんじょたり、しゅうじょたり。ただしければきちなり。このおおいなるふくをそのおうぼにうく。
▼火地晋 三爻 爻辞
■火地晋 三爻
「六三、衆允。悔亡。」
しゅうまことなり。くいほろぶ。
▼火地晋 四爻 爻辞
■火地晋 四爻
「九四、晋如 鼫鼠貞厲。」
しんじょたるせきそなり。ただしけれどもあやうし。
▼火地晋 五爻 爻辞
■火地晋 五爻
「六五、悔亡。失得勿恤。往吉无不利。」
くいほろぶ。しっとくうれうるなかれ。ゆけばきちにして、よろしからざるなし。
▼火地晋 上爻 爻辞
■火地晋 上爻
「上九、晋其角。維用伐邑、厲吉无咎。貞吝。」
そのつのにすすむ。これむらをうつにもちうれば、あやうけれどもきちにしてとがなし。ただしけれどもりんなり。
<<前卦: 34.雷天大壮(25)
>>次卦: 36.地火明夷(59)
■03 35:火地晋の卦辞と爻辞
■04 35:火地晋の卦辞と解釈
六十四卦「火地晋」の卦辞と解釈の一例になります。 易卦の解釈に関しては正解は無く、その時の状況に応じて心が感じるものが大事になります。
▼35:火地晋の図象
▼火地晋 卦辞
■火地晋(かちしん):
「晋、康侯用錫馬蕃庶、昼日三接。」
しんは、こうこうもちいてうまをたまわることはんしょにして、ちゅうじつみたびせっせらる。
▼火地晋の解釈
<<前卦: 34.雷天大壮(25)
>>次卦: 36.地火明夷(59)
■04 35:火地晋の卦辞と解釈
■05 35:火地晋 初爻の爻辞と解釈
六十四卦「火地晋 初爻」の爻辞と解釈の一例になります。 火地晋の初爻は「陰柔」となり、之卦は21: 火雷噬嗑(20)となります。
▼35:火地晋 初爻の図象
▼火地晋 爻辞 初爻
■火地晋 初爻
「初六、晋如、摧如。貞吉。罔孚、裕无咎。」
しんじょたり、さいじょたり。ただしければきちなり。まこととせらることなけれども、ゆたかなるときはとがなし。
▼火地晋 初爻の象意と解釈
輝く太陽が地平線から昇り始めます。周囲は時間と共に開けてきます。道は明るく照らされ遮るものもありません。称賛と評価を得て成功への階段を昇ります。
陽の昇り始めは足元が暗く見えません。焦らず好機を待ち足元を固めること。辛抱強く持てば勝機は必ず訪れます。決戦の舞台は目の前に迫ります。
<<前卦: 34.雷天大壮(25)
>>次卦: 36.地火明夷(59)
■05 35:火地晋 初爻の爻辞と解釈
■06 35:火地晋 二爻の爻辞と解釈
六十四卦「火地晋 二爻」の爻辞と解釈の一例になります。 火地晋の二爻は「陰柔」となり、之卦は64: 火水未済(22)となります。
▼35:火地晋 二爻の図象
▼火地晋 爻辞 二爻
■火地晋 二爻
「六二、晋如、愁如。貞吉。受茲介福于其王母。」
しんじょたり、しゅうじょたり。ただしければきちなり。このおおいなるふくをそのおうぼにうく。
▼火地晋 二爻の象意と解釈
輝く太陽が地平線から昇り始めます。周囲は時間と共に開けてきます。道は明るく照らされ遮るものもありません。称賛と評価を得て成功への階段を昇ります。
陽も昇り穏やかな光が降り注ぎます。機が熟しても勇気が持てずに進めません。目標に向け辛抱強く努力すること。覚悟が決まれば道は開かれます。
<<前卦: 34.雷天大壮(25)
>>次卦: 36.地火明夷(59)
■06 35:火地晋 二爻の爻辞と解釈
■07 35:火地晋 三爻の爻辞と解釈
六十四卦「火地晋 三爻」の爻辞と解釈の一例になります。 火地晋の三爻は「陰柔」となり、之卦は56: 火山旅(23)となります。
▼35:火地晋 三爻の図象
▼火地晋 爻辞 三爻
■火地晋 三爻
「六三、衆允。悔亡。」
しゅうまことなり。くいほろぶ。
▼火地晋 三爻の象意と解釈
輝く太陽が地平線から昇り始めます。周囲は時間と共に開けてきます。道は明るく照らされ遮るものもありません。称賛と評価を得て成功への階段を昇ります。
陽も高くなり存在も大きくなります。周囲の協力と信頼を集めるでしょう。有識者の意見に耳を傾けること。視野が広がり躍進する好機が訪れます。
<<前卦: 34.雷天大壮(25)
>>次卦: 36.地火明夷(59)
■07 35:火地晋 三爻の爻辞と解釈
■08 35:火地晋 四爻の爻辞と解釈
六十四卦「火地晋 四爻」の爻辞と解釈の一例になります。 火地晋の四爻は「陽剛」となり、之卦は23: 山地剥(56)となります。
▼35:火地晋 四爻の図象
▼火地晋 爻辞 四爻
■火地晋 四爻
「九四、晋如 鼫鼠貞厲。」
しんじょたるせきそなり。ただしけれどもあやうし。
▼火地晋 四爻の象意と解釈
輝く太陽が地平線から昇り始めます。周囲は時間と共に開けてきます。道は明るく照らされ遮るものもありません。称賛と評価を得て成功への階段を昇ります。
陽は高く昇り誰もが存在を認知します。周囲を利用すると信頼を失います。強欲な態度に出ると立場を失います。成功と喜びは分かち合いましょう。
<<前卦: 34.雷天大壮(25)
>>次卦: 36.地火明夷(59)
■08 35:火地晋 四爻の爻辞と解釈
■09 35:火地晋 五爻の爻辞と解釈
六十四卦「火地晋 五爻」の爻辞と解釈の一例になります。 火地晋の五爻は「陰柔」となり、之卦は12: 天地否(08)となります。
▼35:火地晋 五爻の図象
▼火地晋 爻辞 五爻
■火地晋 五爻
「六五、悔亡。失得勿恤。往吉无不利。」
くいほろぶ。しっとくうれうるなかれ。ゆけばきちにして、よろしからざるなし。
▼火地晋 五爻の象意と解釈
輝く太陽が地平線から昇り始めます。周囲は時間と共に開けてきます。道は明るく照らされ遮るものもありません。称賛と評価を得て成功への階段を昇ります。
陽はもうすぐ頂点に達します。迷わず挑めば万事が順調に進むでしょう。障害に負けず最後まで戦い続けること。苦労しても多大な功績を残せます。
<<前卦: 34.雷天大壮(25)
>>次卦: 36.地火明夷(59)
■09 35:火地晋 五爻の爻辞と解釈
■10 35:火地晋 上爻の爻辞と解釈
六十四卦「火地晋 上爻」の爻辞と解釈の一例になります。 火地晋の上爻は「陽剛」となり、之卦は16: 雷地豫(32)となります。
▼35:火地晋 上爻の図象
▼火地晋 爻辞 上爻
■火地晋 上爻
「上九、晋其角。維用伐邑、厲吉无咎。貞吝。」
そのつのにすすむ。これむらをうつにもちうれば、あやうけれどもきちにしてとがなし。ただしけれどもりんなり。
▼火地晋 上爻の象意と解釈
輝く太陽が地平線から昇り始めます。周囲は時間と共に開けてきます。道は明るく照らされ遮るものもありません。称賛と評価を得て成功への階段を昇ります。
陽は頂点に達し次第に傾き始めます。周囲に感謝し環境の維持に努めること。後に備え誠実に対応しましょう。結果に満足すれば立場は安定します。
<<前卦: 34.雷天大壮(25)
>>次卦: 36.地火明夷(59)
■10 35:火地晋 上爻の爻辞と解釈