■00 六十四卦解説 12:天地否の目次
■01 12:天地否の象意と意味
易経六十四卦、天地否の基本的な意味や象意の解説になります。 天地否は、上卦「乾」下卦「坤」で構成されます。
上卦「乾」は「乾天 乾金」とも称され、自然事象においては「天」を表します。
また、下卦「坤」は「坤地 坤土」とも称され、自然事象においては「地」を表します。
六十四卦は、伏羲が考案したとされる八卦を上下に配置したもとなります。 自然事象を表した八卦が組み合わさることにより、様々な事象が表現されるのが六十四卦の背景となります。
解説 | 天地否 上卦 伏羲:01 文王:01 |
上卦 | 乾 (けん) |
八卦 | 乾天 乾金 |
紫白星 | 六白武曲 (六白金星) |
方位 | 方位:北西 十二支:戌亥 |
節気 | 寒露 霜降 立冬 小雪 (10-11月) |
数 | 河図:4 9 洛書:6 |
色 | 白色 金色 |
人物 | 父 夫 主人 父方の先祖 |
解説 | 天地否 下卦 伏羲:08 文王:02 |
下卦 | 坤 (こん) |
八卦 | 坤地 坤土 |
紫白星 | 二黒巨門 (二黒土星) |
方位 | 方位:南西 十二支:未申 |
節気 | 小暑 大暑 立秋 処暑 (07-08月) |
数 | 河図:5 10 洛書:2 |
色 | 黄色 黒色 |
人物 | 母 妻 姑 母方の先祖 |
▼12:天地否の図象
▼上卦(外卦) 乾卦の図象
▼下卦(内卦) 坤卦の図象
<<前卦: 11.地天泰(57)
>>次卦: 13.天火同人(03)
■01 12:天地否の象意と意味
■02 12:天地否の基本的な意味と背景
六十四卦「天地否」の基本的な意味と背景の解説になります。 否卦は、上卦(外卦)「乾 」下卦(内卦)「坤 」で構成されます。
互卦は「風山漸 (39)」、錯卦は「地天泰 (57)」、綜卦は「地天泰 (57)」、六十干支は「庚戌」となります。
初爻変は「25: 天雷无妄(04)」、二爻変は「06: 天水訟(06)」、三爻変は「33: 天山遯(07)」、四爻変は「20: 風地観(40)」、五爻変は「35: 火地晋(24)」、上爻変は「45: 沢地萃(16)」となります。
▼12:天地否の図象
解説 | 天地否 之卦 |
60干支 | 47 : 庚戌 54 |
上爻変 | 45: 沢地萃(16) |
五爻変 | 35: 火地晋(24) |
四爻変 | 20: 風地観(40) |
三爻変 | 33: 天山遯(07) |
二爻変 | 06: 天水訟(06) |
初爻変 | 25: 天雷无妄(04) |
<<前卦: 11.地天泰(57)
>>次卦: 13.天火同人(03)
■02 12:天地否の基本的な意味と背景
■03 12:天地否の卦辞と爻辞
六十四卦「天地否」の卦辞と爻辞の解説になります。 天地否の卦辞爻辞の原文と書き下し文、読みなどの一覧になります。
▼12:天地否の図象
▼上卦(外卦) 乾卦の図象
▼下卦(内卦) 坤卦の図象
▼天地否 卦辞
■天地否(てんちひ):
「否之匪人。不利君子貞。大往小来。」
ひはこれひとにあらず。くんしのていによろしからず。だいゆきしょうきたる。
▼天地否 初爻 爻辞
■天地否 初爻
「初六、抜茅茹。以其彙。貞吉亨。」
ちがやをぬくにじょたり。そのたぐいとともにす。ていなればきちにしてとおる。
▼天地否 二爻 爻辞
■天地否 二爻
「六二、包承。小人吉。大人否亨。」
ほうしょうす。しょうじんはきちなり。たいじんはひにしてとおる。
▼天地否 三爻 爻辞
■天地否 三爻
「六三、包羞。」
はじをつつむ。
▼天地否 四爻 爻辞
■天地否 四爻
「九四、有命无咎。疇離祉。」
めいあればとがなし。とも、さいわいにつかん。
▼天地否 五爻 爻辞
■天地否 五爻
「九五、休否。大人吉。其亡其亡、繋于苞桑。」
ひをやむ。たいじんはきちなり。それほろびなん、それほろびなんとて、ほうそうにかかる。
▼天地否 上爻 爻辞
■天地否 上爻
「上九、傾否。先否後喜。」
ひをかたむく。さきにはふさがり、あとにはよろこぶ。
<<前卦: 11.地天泰(57)
>>次卦: 13.天火同人(03)
■03 12:天地否の卦辞と爻辞
■04 12:天地否の卦辞と解釈
六十四卦「天地否」の卦辞と解釈の一例になります。 易卦の解釈に関しては正解は無く、その時の状況に応じて心が感じるものが大事になります。
▼12:天地否の図象
▼天地否 卦辞
■天地否(てんちひ):
「否之匪人。不利君子貞。大往小来。」
ひはこれひとにあらず。くんしのていによろしからず。だいゆきしょうきたる。
▼天地否の解釈
<<前卦: 11.地天泰(57)
>>次卦: 13.天火同人(03)
■04 12:天地否の卦辞と解釈
■05 12:天地否 初爻の爻辞と解釈
六十四卦「天地否 初爻」の爻辞と解釈の一例になります。 天地否の初爻は「陰柔」となり、之卦は25: 天雷无妄(04)となります。
▼12:天地否 初爻の図象
▼天地否 爻辞 初爻
■天地否 初爻
「初六、抜茅茹。以其彙。貞吉亨。」
ちがやをぬくにじょたり。そのたぐいとともにす。ていなればきちにしてとおる。
▼天地否 初爻の象意と解釈
澄み渡る大空が果てしなく続きます。実り豊かな大地がどこまでも広がります。広大な天と地は交わる事はありません。正しい意思も通らず状況は停滞します。
関わる相手は慎重に選ぶこと。周囲の仲間達とは一蓮托生の状態です。付き合う相手を誤れば災難を被ります。無理せず協力を謙虚に仰ぎましょう。
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>>次卦: 13.天火同人(03)
■05 12:天地否 初爻の爻辞と解釈
■06 12:天地否 二爻の爻辞と解釈
六十四卦「天地否 二爻」の爻辞と解釈の一例になります。 天地否の二爻は「陰柔」となり、之卦は06: 天水訟(06)となります。
▼12:天地否 二爻の図象
▼天地否 爻辞 二爻
■天地否 二爻
「六二、包承。小人吉。大人否亨。」
ほうしょうす。しょうじんはきちなり。たいじんはひにしてとおる。
▼天地否 二爻の象意と解釈
澄み渡る大空が果てしなく続きます。実り豊かな大地がどこまでも広がります。広大な天と地は交わる事はありません。正しい意思も通らず状況は停滞します。
間が悪く望むように進めません。目上に従う事で平穏無事に過ごせます。自己主張はせず信念は堅く守ること。流れに身を任せ好機を窺いましょう。
<<前卦: 11.地天泰(57)
>>次卦: 13.天火同人(03)
■06 12:天地否 二爻の爻辞と解釈
■07 12:天地否 三爻の爻辞と解釈
六十四卦「天地否 三爻」の爻辞と解釈の一例になります。 天地否の三爻は「陰柔」となり、之卦は33: 天山遯(07)となります。
▼12:天地否 三爻の図象
▼天地否 爻辞 三爻
■天地否 三爻
「六三、包羞。」
はじをつつむ。
▼天地否 三爻の象意と解釈
澄み渡る大空が果てしなく続きます。実り豊かな大地がどこまでも広がります。広大な天と地は交わる事はありません。正しい意思も通らず状況は停滞します。
本当の問題は内側に隠れています。言動を謙虚に省みると失態は防げます。誘惑に負けると信頼と立場を失います。動かず問題を明確にしましょう。
<<前卦: 11.地天泰(57)
>>次卦: 13.天火同人(03)
■07 12:天地否 三爻の爻辞と解釈
■08 12:天地否 四爻の爻辞と解釈
六十四卦「天地否 四爻」の爻辞と解釈の一例になります。 天地否の四爻は「陽剛」となり、之卦は20: 風地観(40)となります。
▼12:天地否 四爻の図象
▼天地否 爻辞 四爻
■天地否 四爻
「九四、有命无咎。疇離祉。」
めいあればとがなし。とも、さいわいにつかん。
▼天地否 四爻の象意と解釈
澄み渡る大空が果てしなく続きます。実り豊かな大地がどこまでも広がります。広大な天と地は交わる事はありません。正しい意思も通らず状況は停滞します。
流れには従い無理に逆らわないこと。周囲の意見を素直に受け入れること。協力すると大事も成し遂げられます。幸福を周囲と分かち合いましょう。
<<前卦: 11.地天泰(57)
>>次卦: 13.天火同人(03)
■08 12:天地否 四爻の爻辞と解釈
■09 12:天地否 五爻の爻辞と解釈
六十四卦「天地否 五爻」の爻辞と解釈の一例になります。 天地否の五爻は「陽剛」となり、之卦は35: 火地晋(24)となります。
▼12:天地否 五爻の図象
▼天地否 爻辞 五爻
■天地否 五爻
「九五、休否。大人吉。其亡其亡、繋于苞桑。」
ひをやむ。たいじんはきちなり。それほろびなん、それほろびなんとて、ほうそうにかかる。
▼天地否 五爻の象意と解釈
澄み渡る大空が果てしなく続きます。実り豊かな大地がどこまでも広がります。広大な天と地は交わる事はありません。正しい意思も通らず状況は停滞します。
続いた困難も次第に緩くなります。緩和に油断せず謙虚に振る舞うこと。平穏を得るまで慎重に判断すること。最後まで気を抜かず対応しましょう。
<<前卦: 11.地天泰(57)
>>次卦: 13.天火同人(03)
■09 12:天地否 五爻の爻辞と解釈
■10 12:天地否 上爻の爻辞と解釈
六十四卦「天地否 上爻」の爻辞と解釈の一例になります。 天地否の上爻は「陽剛」となり、之卦は45: 沢地萃(16)となります。
▼12:天地否 上爻の図象
▼天地否 爻辞 上爻
■天地否 上爻
「上九、傾否。先否後喜。」
ひをかたむく。さきにはふさがり、あとにはよろこぶ。
▼天地否 上爻の象意と解釈
澄み渡る大空が果てしなく続きます。実り豊かな大地がどこまでも広がります。広大な天と地は交わる事はありません。正しい意思も通らず状況は停滞します。
厳しい状況も時期に終わりを迎えます。塞がれていた道も次第に開かれます。求めていた出口が見えて来るでしょう。続けて来た努力は報われます。
<<前卦: 11.地天泰(57)
>>次卦: 13.天火同人(03)
■10 12:天地否 上爻の爻辞と解釈