■00 六十四卦解説 06:天水訟の目次
■01 06:天水訟の象意と意味
易経六十四卦、天水訟の基本的な意味や象意の解説になります。 天水訟は、上卦「乾」下卦「坎」で構成されます。
上卦「乾」は「乾天 乾金」とも称され、自然事象においては「天」を表します。
また、下卦「坎」は「坎水 坎水」とも称され、自然事象においては「水」を表します。
六十四卦は、伏羲が考案したとされる八卦を上下に配置したもとなります。 自然事象を表した八卦が組み合わさることにより、様々な事象が表現されるのが六十四卦の背景となります。
解説 | 天水訟 上卦 伏羲:01 文王:01 |
上卦 | 乾 (けん) |
八卦 | 乾天 乾金 |
紫白星 | 六白武曲 (六白金星) |
方位 | 方位:北西 十二支:戌亥 |
節気 | 寒露 霜降 立冬 小雪 (10-11月) |
数 | 河図:4 9 洛書:6 |
色 | 白色 金色 |
人物 | 父 夫 主人 父方の先祖 |
解説 | 天水訟 下卦 伏羲:06 文王:05 |
下卦 | 坎 (かん) |
八卦 | 坎水 坎水 |
紫白星 | 一白貪狼 (一白水星) |
方位 | 方位:真北 十二支:子 |
節気 | 大雪 冬至 (12月) |
数 | 河図:1 6 洛書:1 |
色 | 黒色 灰色 |
人物 | 部下 子供 中年男性 |
▼06:天水訟の図象
▼上卦(外卦) 乾卦の図象
▼下卦(内卦) 坎卦の図象
<<前卦: 05.水天需(41)
>>次卦: 07.地水師(62)
■01 06:天水訟の象意と意味
■02 06:天水訟の基本的な意味と背景
六十四卦「天水訟」の基本的な意味と背景の解説になります。 訟卦は、上卦(外卦)「乾 」下卦(内卦)「坎 」で構成されます。
互卦は「風火家人 (35)」、錯卦は「地火明夷 (59)」、綜卦は「水天需 (41)」、六十干支は「辛未」となります。
初爻変は「10: 天沢履(02)」、二爻変は「12: 天地否(08)」、三爻変は「44: 天風姤(05)」、四爻変は「59: 風水渙(38)」、五爻変は「64: 火水未済(22)」、上爻変は「47: 沢水困(14)」となります。
▼06:天水訟の図象
解説 | 天水訟 互卦 錯卦 綜卦 |
卦名 | 天水訟 (訟) |
読み | てんすいしょう |
上卦 | 乾天 乾金 |
下卦 | 坎水 坎水 |
互卦 | 37 : 風火家人 (35) |
錯卦 | 36 : 地火明夷 (59) |
綜卦 | 05 : 水天需 (41) |
解説 | 天水訟 之卦 |
60干支 | 8 : 辛未 39 |
上爻変 | 47: 沢水困(14) |
五爻変 | 64: 火水未済(22) |
四爻変 | 59: 風水渙(38) |
三爻変 | 44: 天風姤(05) |
二爻変 | 12: 天地否(08) |
初爻変 | 10: 天沢履(02) |
<<前卦: 05.水天需(41)
>>次卦: 07.地水師(62)
■02 06:天水訟の基本的な意味と背景
■03 06:天水訟の卦辞と爻辞
六十四卦「天水訟」の卦辞と爻辞の解説になります。 天水訟の卦辞爻辞の原文と書き下し文、読みなどの一覧になります。
▼06:天水訟の図象
▼上卦(外卦) 乾卦の図象
▼下卦(内卦) 坎卦の図象
▼天水訟 卦辞
■天水訟(てんすいしょう):
「訟、有孚窒。惕中吉、終凶。利見大人。不利渉大川。」
しょうは、まことありてふさがる。おそれてちゅうすればきち、おわればきょうなり。たいじんをみるによろし。たいせんをわたるによろしからず。
▼天水訟 初爻 爻辞
■天水訟 初爻
「初六、不永所事、小有言、終吉。」
こととするところをながくせず。すこしくことあれど、ついにはきちなり。
▼天水訟 二爻 爻辞
■天水訟 二爻
「九二、不克訟。帰而逋。其邑人三百戸、无眚。」
うったえにかてず。かえりてのがる。そのゆうじん、さんびゃっこなれば、わざわいなし。
▼天水訟 三爻 爻辞
■天水訟 三爻
「六三、食旧徳。貞厲終吉。或従王事、无成。」
きゅうとくにはむ。ただしければ、あやうきもついにはきちなり。あるいは、おうじにしたがうとも、なすことなかれ。
▼天水訟 四爻 爻辞
■天水訟 四爻
「九四、不克訟。復即命、渝安貞吉。」
うったえにかてず。かえりてめいにつき、かえてていにやすんずればきちなり。
▼天水訟 五爻 爻辞
■天水訟 五爻
「九五、訟、元吉。」
うったえ、おおいにきちなり。
▼天水訟 上爻 爻辞
■天水訟 上爻
「上九、或錫之鞶帯、終朝三褫之。」
あるいは、これにはんたいをたまわるも、しゅうちょうにこれをみたびうばわる。
<<前卦: 05.水天需(41)
>>次卦: 07.地水師(62)
■03 06:天水訟の卦辞と爻辞
■04 06:天水訟の卦辞と解釈
六十四卦「天水訟」の卦辞と解釈の一例になります。 易卦の解釈に関しては正解は無く、その時の状況に応じて心が感じるものが大事になります。
▼06:天水訟の図象
解説 | 天水訟 互卦 錯卦 綜卦 |
卦名 | 天水訟 (訟) |
読み | てんすいしょう |
上卦 | 乾天 乾金 |
下卦 | 坎水 坎水 |
互卦 | 37 : 風火家人 (35) |
錯卦 | 36 : 地火明夷 (59) |
綜卦 | 05 : 水天需 (41) |
▼天水訟 卦辞
■天水訟(てんすいしょう):
「訟、有孚窒。惕中吉、終凶。利見大人。不利渉大川。」
しょうは、まことありてふさがる。おそれてちゅうすればきち、おわればきょうなり。たいじんをみるによろし。たいせんをわたるによろしからず。
▼天水訟の解釈
<<前卦: 05.水天需(41)
>>次卦: 07.地水師(62)
■04 06:天水訟の卦辞と解釈
■05 06:天水訟 初爻の爻辞と解釈
六十四卦「天水訟 初爻」の爻辞と解釈の一例になります。 天水訟の初爻は「陰柔」となり、之卦は10: 天沢履(02)となります。
▼06:天水訟 初爻の図象
▼天水訟 爻辞 初爻
■天水訟 初爻
「初六、不永所事、小有言、終吉。」
こととするところをながくせず。すこしくことあれど、ついにはきちなり。
▼天水訟 初爻の象意と解釈
晴天が一転し雨雲が空に広がります。冷たい風と共に激しい雨が降り始めます。立ち止まり雨宿りをしてみましょう。無理せず謙虚な対応をすること。
進めば不要な問題と対立を背負うことに。問題を複雑にせず早急に折れること。身を退き心休める事が解決への近道です。結果として事態は丸く収まります。
<<前卦: 05.水天需(41)
>>次卦: 07.地水師(62)
■05 06:天水訟 初爻の爻辞と解釈
■06 06:天水訟 二爻の爻辞と解釈
六十四卦「天水訟 二爻」の爻辞と解釈の一例になります。 天水訟の二爻は「陽剛」となり、之卦は12: 天地否(08)となります。
▼06:天水訟 二爻の図象
▼天水訟 爻辞 二爻
■天水訟 二爻
「九二、不克訟。帰而逋。其邑人三百戸、无眚。」
うったえにかてず。かえりてのがる。そのゆうじん、さんびゃっこなれば、わざわいなし。
▼天水訟 二爻の象意と解釈
晴天が一転し雨雲が空に広がります。冷たい風と共に激しい雨が降り始めます。立ち止まり雨宿りをしてみましょう。無理せず謙虚な対応をすること。
望むように前進する事はできません。無理をしても痛い目に遭うだけです。身を潜めて雨が止むのを待ちましょう。遅れても大切な物を失う事はありません。
<<前卦: 05.水天需(41)
>>次卦: 07.地水師(62)
■06 06:天水訟 二爻の爻辞と解釈
■07 06:天水訟 三爻の爻辞と解釈
六十四卦「天水訟 三爻」の爻辞と解釈の一例になります。 天水訟の三爻は「陰柔」となり、之卦は44: 天風姤(05)となります。
▼06:天水訟 三爻の図象
▼天水訟 爻辞 三爻
■天水訟 三爻
「六三、食旧徳。貞厲終吉。或従王事、无成。」
きゅうとくにはむ。ただしければ、あやうきもついにはきちなり。あるいは、おうじにしたがうとも、なすことなかれ。
▼天水訟 三爻の象意と解釈
晴天が一転し雨雲が空に広がります。冷たい風と共に激しい雨が降り始めます。立ち止まり雨宿りをしてみましょう。無理せず謙虚な対応をすること。
得られた環境に満足し欲は出さないこと。困難も非が無ければ解決されます。変化よりも安定と平和を重視すること。結果を誇示せず環境に感謝しましょう。
<<前卦: 05.水天需(41)
>>次卦: 07.地水師(62)
■07 06:天水訟 三爻の爻辞と解釈
■08 06:天水訟 四爻の爻辞と解釈
六十四卦「天水訟 四爻」の爻辞と解釈の一例になります。 天水訟の四爻は「陽剛」となり、之卦は59: 風水渙(38)となります。
▼06:天水訟 四爻の図象
▼天水訟 爻辞 四爻
■天水訟 四爻
「九四、不克訟。復即命、渝安貞吉。」
うったえにかてず。かえりてめいにつき、かえてていにやすんずればきちなり。
▼天水訟 四爻の象意と解釈
晴天が一転し雨雲が空に広がります。冷たい風と共に激しい雨が降り始めます。立ち止まり雨宿りをしてみましょう。無理せず謙虚な対応をすること。
思うように進めずに不満が募ります。結果を求めて動くと事態は悪化します。保守的な姿勢で努力と忍耐を重ねること。日頃の行いを省み心を改めましょう。
<<前卦: 05.水天需(41)
>>次卦: 07.地水師(62)
■08 06:天水訟 四爻の爻辞と解釈
■09 06:天水訟 五爻の爻辞と解釈
六十四卦「天水訟 五爻」の爻辞と解釈の一例になります。 天水訟の五爻は「陽剛」となり、之卦は64: 火水未済(22)となります。
▼06:天水訟 五爻の図象
▼天水訟 爻辞 五爻
■天水訟 五爻
「九五、訟、元吉。」
うったえ、おおいにきちなり。
▼天水訟 五爻の象意と解釈
晴天が一転し雨雲が空に広がります。冷たい風と共に激しい雨が降り始めます。立ち止まり雨宿りをしてみましょう。無理せず謙虚な対応をすること。
待つ事で雨は止み問題も消え行きます。好機と勝負の時は目前まで迫ります。誠心誠意、正々堂々と前進しましょう。本当に望んでいた物は手元に訪れます。
<<前卦: 05.水天需(41)
>>次卦: 07.地水師(62)
■09 06:天水訟 五爻の爻辞と解釈
■10 06:天水訟 上爻の爻辞と解釈
六十四卦「天水訟 上爻」の爻辞と解釈の一例になります。 天水訟の上爻は「陽剛」となり、之卦は47: 沢水困(14)となります。
▼06:天水訟 上爻の図象
▼天水訟 爻辞 上爻
■天水訟 上爻
「上九、或錫之鞶帯、終朝三褫之。」
あるいは、これにはんたいをたまわるも、しゅうちょうにこれをみたびうばわる。
▼天水訟 上爻の象意と解釈
晴天が一転し雨雲が空に広がります。冷たい風と共に激しい雨が降り始めます。立ち止まり雨宿りをしてみましょう。無理せず謙虚な対応をすること。
強引に進んでも失うものが多くなります。目先の結果を欲すると周囲に怨まれます。苦労しても望む結果が得られません。物事の本質を再度確認しましょう。
<<前卦: 05.水天需(41)
>>次卦: 07.地水師(62)
■10 06:天水訟 上爻の爻辞と解釈