■00 六十四卦解説 36:地火明夷の目次
■01 36:地火明夷の象意と意味
易経六十四卦、地火明夷の基本的な意味や象意の解説になります。 地火明夷は、上卦「坤」下卦「離」で構成されます。
上卦「坤」は「坤地 坤土」とも称され、自然事象においては「地」を表します。
また、下卦「離」は「離火 離火」とも称され、自然事象においては「火」を表します。
六十四卦は、伏羲が考案したとされる八卦を上下に配置したもとなります。 自然事象を表した八卦が組み合わさることにより、様々な事象が表現されるのが六十四卦の背景となります。
解説 | 地火明夷 上卦 伏羲:08 文王:02 |
上卦 | 坤 (こん) |
八卦 | 坤地 坤土 |
紫白星 | 二黒巨門 (二黒土星) |
方位 | 方位:南西 十二支:未申 |
節気 | 小暑 大暑 立秋 処暑 (07-08月) |
数 | 河図:5 10 洛書:2 |
色 | 黄色 黒色 |
人物 | 母 妻 姑 母方の先祖 |
解説 | 地火明夷 下卦 伏羲:03 文王:06 |
下卦 | 離 (り) |
八卦 | 離火 離火 |
紫白星 | 九紫右弼 (九紫火星) |
方位 | 方位:真南 十二支:午 |
節気 | 芒種 夏至 (06月) |
数 | 河図:2 7 洛書:9 |
色 | 赤色 紫色 |
人物 | 中年女性 芸能人 |
▼36:地火明夷の図象
▼上卦(外卦) 坤卦の図象
▼下卦(内卦) 離卦の図象
<<前卦: 35.火地晋(24)
>>次卦: 37.風火家人(35)
■01 36:地火明夷の象意と意味
■02 36:地火明夷の基本的な意味と背景
六十四卦「地火明夷」の基本的な意味と背景の解説になります。 明夷卦は、上卦(外卦)「坤 」下卦(内卦)「離 」で構成されます。
互卦は「雷水解 (30)」、錯卦は「天水訟 (06)」、綜卦は「火地晋 (24)」、六十干支は「辛丑」となります。
初爻変は「15: 地山謙(63)」、二爻変は「11: 地天泰(57)」、三爻変は「24: 地雷復(60)」、四爻変は「55: 雷火豊(27)」、五爻変は「63: 水火既済(43)」、上爻変は「22: 山火賁(51)」となります。
▼36:地火明夷の図象
解説 | 地火明夷 之卦 |
60干支 | 38 : 辛丑 09 |
上爻変 | 22: 山火賁(51) |
五爻変 | 63: 水火既済(43) |
四爻変 | 55: 雷火豊(27) |
三爻変 | 24: 地雷復(60) |
二爻変 | 11: 地天泰(57) |
初爻変 | 15: 地山謙(63) |
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>>次卦: 37.風火家人(35)
■02 36:地火明夷の基本的な意味と背景
■03 36:地火明夷の卦辞と爻辞
六十四卦「地火明夷」の卦辞と爻辞の解説になります。 地火明夷の卦辞爻辞の原文と書き下し文、読みなどの一覧になります。
▼36:地火明夷の図象
▼上卦(外卦) 坤卦の図象
▼下卦(内卦) 離卦の図象
▼地火明夷 卦辞
■地火明夷(ちかめいい):
「明夷、利艱貞。」
めいいは、くるしみてていなるによろし。
▼地火明夷 初爻 爻辞
■地火明夷 初爻
「初九、明夷、于飛垂其翼。君子于行、三日不食。有攸往、主人有言。」
めいやぶる、ゆきとびてそのつばさをたる。くんしゆきゆきて、さんじつくらわず。ゆくところあれば、しゅじんことあり。
▼地火明夷 二爻 爻辞
■地火明夷 二爻
「六二、明夷、夷于左股。用拯馬壮、吉。」
めいいる、さこをやぶる。もちいてすくうに、うまさかんなれば、きちなり。
▼地火明夷 三爻 爻辞
■地火明夷 三爻
「九三、明夷、于南狩、得其大首。不可疾貞。」
めいやぶる、ゆきてなんしゅして、そのおおくびをえたり。とくただしくすべからず。
▼地火明夷 四爻 爻辞
■地火明夷 四爻
「六四、入于左腹、獲明夷之心、于出門庭。」
さふくにはいり、めいいのこころをえて、ゆきてもんていをいづ。
▼地火明夷 五爻 爻辞
■地火明夷 五爻
「六五、箕子之明夷。利貞。」
きしのめいやぶる。ただしきによろし。
▼地火明夷 上爻 爻辞
■地火明夷 上爻
「上六、不明晦。初登于天、後入于地。」
あきらかならずしてくらし。はじめはてんにのぼり、のちにはちにいる。
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>>次卦: 37.風火家人(35)
■03 36:地火明夷の卦辞と爻辞
■04 36:地火明夷の卦辞と解釈
六十四卦「地火明夷」の卦辞と解釈の一例になります。 易卦の解釈に関しては正解は無く、その時の状況に応じて心が感じるものが大事になります。
▼36:地火明夷の図象
▼地火明夷 卦辞
■地火明夷(ちかめいい):
「明夷、利艱貞。」
めいいは、くるしみてていなるによろし。
▼地火明夷の解釈
<<前卦: 35.火地晋(24)
>>次卦: 37.風火家人(35)
■04 36:地火明夷の卦辞と解釈
■05 36:地火明夷 初爻の爻辞と解釈
六十四卦「地火明夷 初爻」の爻辞と解釈の一例になります。 地火明夷の初爻は「陽剛」となり、之卦は15: 地山謙(63)となります。
▼36:地火明夷 初爻の図象
▼地火明夷 爻辞 初爻
■地火明夷 初爻
「初九、明夷、于飛垂其翼。君子于行、三日不食。有攸往、主人有言。」
めいやぶる、ゆきとびてそのつばさをたる。くんしゆきゆきて、さんじつくらわず。ゆくところあれば、しゅじんことあり。
▼地火明夷 初爻の象意と解釈
地平線の彼方に陽が沈み行きます。周囲は時間と共に闇夜に閉ざされます。暗闇の中では正しき事も認められません。辛抱強く夜が明けるのを待ちましょう。
まだ夜は長く不遇な状態が続きます。見えない危険が足元に迫ります。体裁を気にせず早急に立ち去ること。当面は困窮しても損害は軽微で済みます。
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■05 36:地火明夷 初爻の爻辞と解釈
■06 36:地火明夷 二爻の爻辞と解釈
六十四卦「地火明夷 二爻」の爻辞と解釈の一例になります。 地火明夷の二爻は「陰柔」となり、之卦は11: 地天泰(57)となります。
▼36:地火明夷 二爻の図象
▼地火明夷 爻辞 二爻
■地火明夷 二爻
「六二、明夷、夷于左股。用拯馬壮、吉。」
めいいる、さこをやぶる。もちいてすくうに、うまさかんなれば、きちなり。
▼地火明夷 二爻の象意と解釈
地平線の彼方に陽が沈み行きます。周囲は時間と共に闇夜に閉ざされます。暗闇の中では正しき事も認められません。辛抱強く夜が明けるのを待ちましょう。
深夜に動いても視界が悪く負傷します。深追いせず早急に身を退くこと。謙虚な姿勢で周囲に助力を願いましょう。傷ついても致命傷には至りません。
<<前卦: 35.火地晋(24)
>>次卦: 37.風火家人(35)
■06 36:地火明夷 二爻の爻辞と解釈
■07 36:地火明夷 三爻の爻辞と解釈
六十四卦「地火明夷 三爻」の爻辞と解釈の一例になります。 地火明夷の三爻は「陽剛」となり、之卦は24: 地雷復(60)となります。
▼36:地火明夷 三爻の図象
▼地火明夷 爻辞 三爻
■地火明夷 三爻
「九三、明夷、于南狩、得其大首。不可疾貞。」
めいやぶる、ゆきてなんしゅして、そのおおくびをえたり。とくただしくすべからず。
▼地火明夷 三爻の象意と解釈
地平線の彼方に陽が沈み行きます。周囲は時間と共に闇夜に閉ざされます。暗闇の中では正しき事も認められません。辛抱強く夜が明けるのを待ちましょう。
夜中は周辺に知られず事を進められます。目的を確認し入念に準備すること。先を焦らず慎重に決断すること。果敢な勇気を持ち覚悟を決めましょう。
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>>次卦: 37.風火家人(35)
■07 36:地火明夷 三爻の爻辞と解釈
■08 36:地火明夷 四爻の爻辞と解釈
六十四卦「地火明夷 四爻」の爻辞と解釈の一例になります。 地火明夷の四爻は「陰柔」となり、之卦は55: 雷火豊(27)となります。
▼36:地火明夷 四爻の図象
▼地火明夷 爻辞 四爻
■地火明夷 四爻
「六四、入于左腹、獲明夷之心、于出門庭。」
さふくにはいり、めいいのこころをえて、ゆきてもんていをいづ。
▼地火明夷 四爻の象意と解釈
地平線の彼方に陽が沈み行きます。周囲は時間と共に闇夜に閉ざされます。暗闇の中では正しき事も認められません。辛抱強く夜が明けるのを待ちましょう。
真夜中には裏の世界が蔓延ります。隠されていた望まぬ事実と直面します。悪縁は早急に断ち誘惑に負けないこと。方針は変え即座に撤退しましょう。
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>>次卦: 37.風火家人(35)
■08 36:地火明夷 四爻の爻辞と解釈
■09 36:地火明夷 五爻の爻辞と解釈
六十四卦「地火明夷 五爻」の爻辞と解釈の一例になります。 地火明夷の五爻は「陰柔」となり、之卦は63: 水火既済(43)となります。
▼36:地火明夷 五爻の図象
▼地火明夷 爻辞 五爻
■地火明夷 五爻
「六五、箕子之明夷。利貞。」
きしのめいやぶる。ただしきによろし。
▼地火明夷 五爻の象意と解釈
地平線の彼方に陽が沈み行きます。周囲は時間と共に闇夜に閉ざされます。暗闇の中では正しき事も認められません。辛抱強く夜が明けるのを待ちましょう。
未明に動いても周囲に埋もれるばかりに。環境には恵まれず不遇な思いをします。目立つ振る舞いは避けること。従順を装い身の安全を守りましょう。
<<前卦: 35.火地晋(24)
>>次卦: 37.風火家人(35)
■09 36:地火明夷 五爻の爻辞と解釈
■10 36:地火明夷 上爻の爻辞と解釈
六十四卦「地火明夷 上爻」の爻辞と解釈の一例になります。 地火明夷の上爻は「陰柔」となり、之卦は22: 山火賁(51)となります。
▼36:地火明夷 上爻の図象
▼地火明夷 爻辞 上爻
■地火明夷 上爻
「上六、不明晦。初登于天、後入于地。」
あきらかならずしてくらし。はじめはてんにのぼり、のちにはちにいる。
▼地火明夷 上爻の象意と解釈
地平線の彼方に陽が沈み行きます。周囲は時間と共に闇夜に閉ざされます。暗闇の中では正しき事も認められません。辛抱強く夜が明けるのを待ちましょう。
夜明け前に仮初めの幸福が訪れます。喜びは一夜の夢と幻でしかありません。朝日と共に全てが消えて行きます。日頃の言動を心から反省しましょう。
<<前卦: 35.火地晋(24)
>>次卦: 37.風火家人(35)
■10 36:地火明夷 上爻の爻辞と解釈