■00 六十四卦解説 07:地水師の目次
■01 07:地水師の象意と意味
易経六十四卦、地水師の基本的な意味や象意の解説になります。 地水師は、上卦「坤」下卦「坎」で構成されます。
上卦「坤」は「坤地 坤土」とも称され、自然事象においては「地」を表します。
また、下卦「坎」は「坎水 坎水」とも称され、自然事象においては「水」を表します。
六十四卦は、伏羲が考案したとされる八卦を上下に配置したもとなります。 自然事象を表した八卦が組み合わさることにより、様々な事象が表現されるのが六十四卦の背景となります。
| 解説 | 地水師 上卦 伏羲:08 文王:02 |
| 上卦 | 坤 (こん) |
| 八卦 | 坤地  坤土 |
| 紫白星 | 二黒巨門 (二黒土星) |
| 方位 | 方位:南西 十二支:未申 |
| 節気 | 小暑 大暑 立秋 処暑 (07-08月) |
| 数 | 河図:5 10 洛書:2 |
| 色 | 黄色 黒色 |
| 人物 | 母 妻 姑 母方の先祖 |
| 解説 | 地水師 下卦 伏羲:06 文王:05 |
| 下卦 | 坎 (かん) |
| 八卦 | 坎水  坎水 |
| 紫白星 | 一白貪狼 (一白水星) |
| 方位 | 方位:真北 十二支:子 |
| 節気 | 大雪 冬至 (12月) |
| 数 | 河図:1 6 洛書:1 |
| 色 | 黒色 灰色 |
| 人物 | 部下 子供 中年男性 |
▼07:地水師の図象
▼上卦(外卦) 坤卦の図象
▼下卦(内卦) 坎卦の図象
<<前卦: 06.天水訟(06)
>>次卦: 08.水地比(48)
■01 07:地水師の象意と意味
■02 07:地水師の基本的な意味と背景
六十四卦「地水師」の基本的な意味と背景の解説になります。
師卦は、上卦(外卦)「坤 」下卦(内卦)「坎 」で構成されます。
互卦は「地雷復 (60)」、錯卦は「天火同人 (03)」、綜卦は「水地比 (48)」、六十干支は「壬申」となります。
初爻変は「19: 地沢臨(58)」、二爻変は「02: 坤為地(64)」、三爻変は「46: 地風升(61)」、四爻変は「40: 雷水解(30)」、五爻変は「29: 坎為水(46)」、上爻変は「04: 山水蒙(54)」となります。
▼07:地水師の図象
| 解説 | 地水師 之卦 |
| 60干支 | 9 : 壬申 45 |
| 上爻変 | 04: 山水蒙(54) |
| 五爻変 | 29: 坎為水(46) |
| 四爻変 | 40: 雷水解(30) |
| 三爻変 | 46: 地風升(61) |
| 二爻変 | 02: 坤為地(64) |
| 初爻変 | 19: 地沢臨(58) |
<<前卦: 06.天水訟(06)
>>次卦: 08.水地比(48)
■02 07:地水師の基本的な意味と背景
■03 07:地水師の卦辞と爻辞
六十四卦「地水師」の卦辞と爻辞の解説になります。 地水師の卦辞爻辞の原文と書き下し文、読みなどの一覧になります。
▼07:地水師の図象
▼上卦(外卦) 坤卦の図象
▼下卦(内卦) 坎卦の図象
▼地水師 卦辞
■地水師(ちすいし):
「師、貞。丈人吉无咎。」
しは、ていなり。じょうじんなればきちにしてとがなし。
▼地水師 初爻 爻辞
■地水師 初爻
「初六、師出以律。否臧凶。」
しは、いずるにりつをもってす。しからざれば、よきもきょうなり。
▼地水師 二爻 爻辞
■地水師 二爻
「九二、在師中。吉无咎。王三錫命。」
しにありてちゅうす。きちにしてとがなし。おうみたびめいをたまう。
▼地水師 三爻 爻辞
■地水師 三爻
「六三、師或輿尸。凶。」
し、あるいはかばねをのす。きょうなり。
▼地水師 四爻 爻辞
■地水師 四爻
「六四、師左次。无咎。」
し、しりぞきやどる。とがなし。
▼地水師 五爻 爻辞
■地水師 五爻
「六五、田有禽、利執言。无咎。長子帥師。弟子輿尸。貞凶。」
かりしてえものあり、ことをとるによろし。とがなし。ちょうししをひきゆぺし。でしなれば、かばねをのす。ていなるともきょうなり。
▼地水師 上爻 爻辞
■地水師 上爻
「上六、大君有命。開国承家。小人勿用。」
たいくんめいあり。くにをひらき、いえをうけしむ。しょうじんは、もちうるなかれ。
<<前卦: 06.天水訟(06)
>>次卦: 08.水地比(48)
■03 07:地水師の卦辞と爻辞
■04 07:地水師の卦辞と解釈
六十四卦「地水師」の卦辞と解釈の一例になります。 易卦の解釈に関しては正解は無く、その時の状況に応じて心が感じるものが大事になります。
▼07:地水師の図象
▼地水師 卦辞
■地水師(ちすいし):
「師、貞。丈人吉无咎。」
しは、ていなり。じょうじんなればきちにしてとがなし。
▼地水師の解釈
<<前卦: 06.天水訟(06)
>>次卦: 08.水地比(48)
■04 07:地水師の卦辞と解釈
■05 07:地水師 初爻の爻辞と解釈
六十四卦「地水師 初爻」の爻辞と解釈の一例になります。 地水師の初爻は「陰柔」となり、之卦は19: 地沢臨(58)となります。
▼07:地水師 初爻の図象
▼地水師 爻辞 初爻
■地水師 初爻
「初六、師出以律。否臧凶。」
しは、いずるにりつをもってす。しからざれば、よきもきょうなり。
▼地水師 初爻の象意と解釈
水気を帯びた肥沃な大地が広がります。実りの多い豊かな地には人が集まります。人々の集まる豊穣の地には争いあり。土地は繁栄しても統制が必要です。
体制が整うまでは規律を遵守すること。明確な方向性と目的地を定めること。何事も最初の基盤固めが肝心です。周囲と調和し連携して対応しましょう。
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>>次卦: 08.水地比(48)
■05 07:地水師 初爻の爻辞と解釈
■06 07:地水師 二爻の爻辞と解釈
六十四卦「地水師 二爻」の爻辞と解釈の一例になります。 地水師の二爻は「陽剛」となり、之卦は02: 坤為地(64)となります。
▼07:地水師 二爻の図象
▼地水師 爻辞 二爻
■地水師 二爻
「九二、在師中。吉无咎。王三錫命。」
しにありてちゅうす。きちにしてとがなし。おうみたびめいをたまう。
▼地水師 二爻の象意と解釈
水気を帯びた肥沃な大地が広がります。実りの多い豊かな地には人が集まります。人々の集まる豊穣の地には争いあり。土地は繁栄しても統制が必要です。
周囲の信頼と期待が集まります。自信と覚悟を持ち積極的に挑戦すること。実力を発揮できる大舞台が訪れます。助力を得て大事を成し遂げるでしょう。
<<前卦: 06.天水訟(06)
>>次卦: 08.水地比(48)
■06 07:地水師 二爻の爻辞と解釈
■07 07:地水師 三爻の爻辞と解釈
六十四卦「地水師 三爻」の爻辞と解釈の一例になります。 地水師の三爻は「陰柔」となり、之卦は46: 地風升(61)となります。
▼07:地水師 三爻の図象
▼地水師 爻辞 三爻
■地水師 三爻
「六三、師或輿尸。凶。」
し、あるいはかばねをのす。きょうなり。
▼地水師 三爻の象意と解釈
水気を帯びた肥沃な大地が広がります。実りの多い豊かな地には人が集まります。人々の集まる豊穣の地には争いあり。土地は繁栄しても統制が必要です。
規律は乱れ秩序が保たれていません。状況把握が甘く実力にも欠けています。勝負しても敗北の屈辱を味わうことに。内部調整と節制に専念しましょう。
<<前卦: 06.天水訟(06)
>>次卦: 08.水地比(48)
■07 07:地水師 三爻の爻辞と解釈
■08 07:地水師 四爻の爻辞と解釈
六十四卦「地水師 四爻」の爻辞と解釈の一例になります。 地水師の四爻は「陰柔」となり、之卦は40: 雷水解(30)となります。
▼07:地水師 四爻の図象
▼地水師 爻辞 四爻
■地水師 四爻
「六四、師左次。无咎。」
し、しりぞきやどる。とがなし。
▼地水師 四爻の象意と解釈
水気を帯びた肥沃な大地が広がります。実りの多い豊かな地には人が集まります。人々の集まる豊穣の地には争いあり。土地は繁栄しても統制が必要です。
時間を掛けて内部の充実を計ること。無理に進んでも過大な損失を被ることに。身を退いて守る事も時には必要です。静観して次の勝機を窺いましょう。
<<前卦: 06.天水訟(06)
>>次卦: 08.水地比(48)
■08 07:地水師 四爻の爻辞と解釈
■09 07:地水師 五爻の爻辞と解釈
六十四卦「地水師 五爻」の爻辞と解釈の一例になります。 地水師の五爻は「陰柔」となり、之卦は29: 坎為水(46)となります。
▼07:地水師 五爻の図象
▼地水師 爻辞 五爻
■地水師 五爻
「六五、田有禽、利執言。无咎。長子帥師。弟子輿尸。貞凶。」
かりしてえものあり、ことをとるによろし。とがなし。ちょうししをひきゆぺし。でしなれば、かばねをのす。ていなるともきょうなり。
▼地水師 五爻の象意と解釈
水気を帯びた肥沃な大地が広がります。実りの多い豊かな地には人が集まります。人々の集まる豊穣の地には争いあり。土地は繁栄しても統制が必要です。
幸福な環境を妬まれ問題が訪れます。信頼できる有力者に相談すること。相手を間違えると凄惨な目に遭います。立場と環境を断固として守りましょう。
<<前卦: 06.天水訟(06)
>>次卦: 08.水地比(48)
■09 07:地水師 五爻の爻辞と解釈
■10 07:地水師 上爻の爻辞と解釈
六十四卦「地水師 上爻」の爻辞と解釈の一例になります。 地水師の上爻は「陰柔」となり、之卦は04: 山水蒙(54)となります。
▼07:地水師 上爻の図象
▼地水師 爻辞 上爻
■地水師 上爻
「上六、大君有命。開国承家。小人勿用。」
たいくんめいあり。くにをひらき、いえをうけしむ。しょうじんは、もちうるなかれ。
▼地水師 上爻の象意と解釈
水気を帯びた肥沃な大地が広がります。実りの多い豊かな地には人が集まります。人々の集まる豊穣の地には争いあり。土地は繁栄しても統制が必要です。
規律は維持され環境は安定します。問題は解消され平和な日々が訪れます。周囲に感謝し謙虚に振る舞いましょう。功績は認められ将来が約束されます。
<<前卦: 06.天水訟(06)
>>次卦: 08.水地比(48)
■10 07:地水師 上爻の爻辞と解釈