■00 六十四卦解説 04:山水蒙の目次
■01 04:山水蒙の象意と意味
易経六十四卦、山水蒙の基本的な意味や象意の解説になります。 山水蒙は、上卦「艮」下卦「坎」で構成されます。
上卦「艮」は「艮山 艮土」とも称され、自然事象においては「山」を表します。
また、下卦「坎」は「坎水 坎水」とも称され、自然事象においては「水」を表します。
六十四卦は、伏羲が考案したとされる八卦を上下に配置したもとなります。 自然事象を表した八卦が組み合わさることにより、様々な事象が表現されるのが六十四卦の背景となります。
解説 | 山水蒙 上卦 伏羲:07 文王:07 |
上卦 | 艮 (ごん) |
八卦 | 艮山 艮土 |
紫白星 | 八白左輔 (八白土星) |
方位 | 方位:北東 十二支:丑寅 |
節気 | 小寒 大寒 立春 雨水 (01-02月) |
数 | 河図:5 10 洛書:8 |
色 | 黄色 土色 |
人物 | 小男 後継者 |
解説 | 山水蒙 下卦 伏羲:06 文王:05 |
下卦 | 坎 (かん) |
八卦 | 坎水 坎水 |
紫白星 | 一白貪狼 (一白水星) |
方位 | 方位:真北 十二支:子 |
節気 | 大雪 冬至 (12月) |
数 | 河図:1 6 洛書:1 |
色 | 黒色 灰色 |
人物 | 部下 子供 中年男性 |
▼04:山水蒙の図象
▼上卦(外卦) 艮卦の図象
▼下卦(内卦) 坎卦の図象
<<前卦: 03.水雷屯(44)
>>次卦: 05.水天需(41)
■01 04:山水蒙の象意と意味
■02 04:山水蒙の基本的な意味と背景
六十四卦「山水蒙」の基本的な意味と背景の解説になります。 蒙卦は、上卦(外卦)「艮 」下卦(内卦)「坎 」で構成されます。
互卦は「地雷復 (60)」、錯卦は「沢火革 (11)」、綜卦は「水雷屯 (44)」、六十干支は「庚申」となります。
初爻変は「41: 山沢損(50)」、二爻変は「23: 山地剥(56)」、三爻変は「18: 山風蠱(53)」、四爻変は「64: 火水未済(22)」、五爻変は「59: 風水渙(38)」、上爻変は「07: 地水師(62)」となります。
▼04:山水蒙の図象
解説 | 山水蒙 之卦 |
60干支 | 57 : 庚申 44 |
上爻変 | 07: 地水師(62) |
五爻変 | 59: 風水渙(38) |
四爻変 | 64: 火水未済(22) |
三爻変 | 18: 山風蠱(53) |
二爻変 | 23: 山地剥(56) |
初爻変 | 41: 山沢損(50) |
<<前卦: 03.水雷屯(44)
>>次卦: 05.水天需(41)
■02 04:山水蒙の基本的な意味と背景
■03 04:山水蒙の卦辞と爻辞
六十四卦「山水蒙」の卦辞と爻辞の解説になります。 山水蒙の卦辞爻辞の原文と書き下し文、読みなどの一覧になります。
▼04:山水蒙の図象
▼上卦(外卦) 艮卦の図象
▼下卦(内卦) 坎卦の図象
▼山水蒙 卦辞
■山水蒙(さんすいもう):
「蒙、亨。匪我求童蒙、童蒙求我。初筮告。再三涜。涜則不告。利貞。」
もうは、とおる。われよりどうもうにもとむるにあらず。どうもうよりわれにもとむ。しょぜいにはつぐ。さいさんすればけがる。けがるればつげず。ただしきによろし。
▼山水蒙 初爻 爻辞
■山水蒙 初爻
「初六、発蒙。利用刑人。用説桎梏、以往吝。」
もうをはっす。もってひとをけいするによろし。もってしっこくをとき、もってゆけばりんなり。
▼山水蒙 二爻 爻辞
■山水蒙 二爻
「九二、包蒙、吉。納婦。吉。子克家。」
もうをつつむはきちなり。ふをいれるはきちなり。こにしていえをおさむ。
▼山水蒙 三爻 爻辞
■山水蒙 三爻
「六三、勿用取女。見金夫、不有躬。无攸利。」
じょをとるにもちうるなかれ。きんぷをみれば、みをゆうせず。よろしきところなし。
▼山水蒙 四爻 爻辞
■山水蒙 四爻
「六四、困蒙。吝。」
もうにくるしむ。りんなり。
▼山水蒙 五爻 爻辞
■山水蒙 五爻
「六五、童蒙、吉。」
どうもう、きちなり。
▼山水蒙 上爻 爻辞
■山水蒙 上爻
「上九、撃蒙。不利為寇、利禦寇。」
もうをうつ。あだをなすによろしからず。あだをふせぐによろし。
<<前卦: 03.水雷屯(44)
>>次卦: 05.水天需(41)
■03 04:山水蒙の卦辞と爻辞
■04 04:山水蒙の卦辞と解釈
六十四卦「山水蒙」の卦辞と解釈の一例になります。 易卦の解釈に関しては正解は無く、その時の状況に応じて心が感じるものが大事になります。
▼04:山水蒙の図象
▼山水蒙 卦辞
■山水蒙(さんすいもう):
「蒙、亨。匪我求童蒙、童蒙求我。初筮告。再三涜。涜則不告。利貞。」
もうは、とおる。われよりどうもうにもとむるにあらず。どうもうよりわれにもとむ。しょぜいにはつぐ。さいさんすればけがる。けがるればつげず。ただしきによろし。
▼山水蒙の解釈
<<前卦: 03.水雷屯(44)
>>次卦: 05.水天需(41)
■04 04:山水蒙の卦辞と解釈
■05 04:山水蒙 初爻の爻辞と解釈
六十四卦「山水蒙 初爻」の爻辞と解釈の一例になります。 山水蒙の初爻は「陰柔」となり、之卦は41: 山沢損(50)となります。
▼04:山水蒙 初爻の図象
▼山水蒙 爻辞 初爻
■山水蒙 初爻
「初六、発蒙。利用刑人。用説桎梏、以往吝。」
もうをはっす。もってひとをけいするによろし。もってしっこくをとき、もってゆけばりんなり。
▼山水蒙 初爻の象意と解釈
山の麓は濃い霧で覆われています。視界が狭く進むべき道が見えません。実力も知恵も備えずに登るのは危険です。謙虚な姿勢で先人の教示を受けましょう。
修学の始めは全て手探りの状態です。知識と経験を得るには苦難が伴います。覚悟を決めて厳しい態度で臨むこと。道の先は学ぶ喜びに満ちています。
<<前卦: 03.水雷屯(44)
>>次卦: 05.水天需(41)
■05 04:山水蒙 初爻の爻辞と解釈
■06 04:山水蒙 二爻の爻辞と解釈
六十四卦「山水蒙 二爻」の爻辞と解釈の一例になります。 山水蒙の二爻は「陽剛」となり、之卦は23: 山地剥(56)となります。
▼04:山水蒙 二爻の図象
▼山水蒙 爻辞 二爻
■山水蒙 二爻
「九二、包蒙、吉。納婦。吉。子克家。」
もうをつつむはきちなり。ふをいれるはきちなり。こにしていえをおさむ。
▼山水蒙 二爻の象意と解釈
山の麓は濃い霧で覆われています。視界が狭く進むべき道が見えません。実力も知恵も備えずに登るのは危険です。謙虚な姿勢で先人の教示を受けましょう。
物事を批判せず寛容に受け入れること。懐の広さが名声と信頼に変わります。反論せず肯定的で真摯に振舞うこと。紹介があれば誠実に応じましょう。
<<前卦: 03.水雷屯(44)
>>次卦: 05.水天需(41)
■06 04:山水蒙 二爻の爻辞と解釈
■07 04:山水蒙 三爻の爻辞と解釈
六十四卦「山水蒙 三爻」の爻辞と解釈の一例になります。 山水蒙の三爻は「陰柔」となり、之卦は18: 山風蠱(53)となります。
▼04:山水蒙 三爻の図象
▼山水蒙 爻辞 三爻
■山水蒙 三爻
「六三、勿用取女。見金夫、不有躬。无攸利。」
じょをとるにもちうるなかれ。きんぷをみれば、みをゆうせず。よろしきところなし。
▼山水蒙 三爻の象意と解釈
山の麓は濃い霧で覆われています。視界が狭く進むべき道が見えません。実力も知恵も備えずに登るのは危険です。謙虚な姿勢で先人の教示を受けましょう。
知識は浅く知恵の習得が未熟です。根気良く地道に修学に努めること。金銭と異性関係には十分注意すること。学ぶ場を転々とせず腰を据えましょう。
<<前卦: 03.水雷屯(44)
>>次卦: 05.水天需(41)
■07 04:山水蒙 三爻の爻辞と解釈
■08 04:山水蒙 四爻の爻辞と解釈
六十四卦「山水蒙 四爻」の爻辞と解釈の一例になります。 山水蒙の四爻は「陰柔」となり、之卦は64: 火水未済(22)となります。
▼04:山水蒙 四爻の図象
▼山水蒙 爻辞 四爻
■山水蒙 四爻
「六四、困蒙。吝。」
もうにくるしむ。りんなり。
▼山水蒙 四爻の象意と解釈
山の麓は濃い霧で覆われています。視界が狭く進むべき道が見えません。実力も知恵も備えずに登るのは危険です。謙虚な姿勢で先人の教示を受けましょう。
周囲の意見を受け入れ教養を深めること。真摯に振る舞い独断は避けること。意地を張らずに頭を下げましょう。不安と迷いは消え喜びが得られます。
<<前卦: 03.水雷屯(44)
>>次卦: 05.水天需(41)
■08 04:山水蒙 四爻の爻辞と解釈
■09 04:山水蒙 五爻の爻辞と解釈
六十四卦「山水蒙 五爻」の爻辞と解釈の一例になります。 山水蒙の五爻は「陰柔」となり、之卦は59: 風水渙(38)となります。
▼04:山水蒙 五爻の図象
▼山水蒙 爻辞 五爻
■山水蒙 五爻
「六五、童蒙、吉。」
どうもう、きちなり。
▼山水蒙 五爻の象意と解釈
山の麓は濃い霧で覆われています。視界が狭く進むべき道が見えません。実力も知恵も備えずに登るのは危険です。謙虚な姿勢で先人の教示を受けましょう。
誠実で真摯な姿勢が成長に至ります。得た知識は躍進への大事な後押しに。万事が将来の実績に至る貴重な経験です。成功を確信して挑戦しましょう。
<<前卦: 03.水雷屯(44)
>>次卦: 05.水天需(41)
■09 04:山水蒙 五爻の爻辞と解釈
■10 04:山水蒙 上爻の爻辞と解釈
六十四卦「山水蒙 上爻」の爻辞と解釈の一例になります。 山水蒙の上爻は「陽剛」となり、之卦は07: 地水師(62)となります。
▼04:山水蒙 上爻の図象
▼山水蒙 爻辞 上爻
■山水蒙 上爻
「上九、撃蒙。不利為寇、利禦寇。」
もうをうつ。あだをなすによろしからず。あだをふせぐによろし。
▼山水蒙 上爻の象意と解釈
山の麓は濃い霧で覆われています。視界が狭く進むべき道が見えません。実力も知恵も備えずに登るのは危険です。謙虚な姿勢で先人の教示を受けましょう。
得た知識を驕らず修学に励むこと。経験を重ねて知恵を深めること。教える事も学ぶ上での貴重な経験です。心からの理解を得た時に道が開かれます。
<<前卦: 03.水雷屯(44)
>>次卦: 05.水天需(41)
■10 04:山水蒙 上爻の爻辞と解釈