■00 六十四卦解説 30:離為火の目次
■01 30:離為火の象意と意味
易経六十四卦、離為火の基本的な意味や象意の解説になります。 離為火は、上卦「離」下卦「離」で構成されます。
上卦、下卦「離」は「離火 離火」とも称され、自然事象においては「火」を表します。
六十四卦は、伏羲が考案したとされる八卦を上下に配置したもとなります。 自然事象を表した八卦が組み合わさることにより、様々な事象が表現されるのが六十四卦の背景となります。
解説 | 離為火 上卦 伏羲:03 文王:06 |
上卦 | 離 (り) |
八卦 | 離火 離火 |
紫白星 | 九紫右弼 (九紫火星) |
方位 | 方位:真南 十二支:午 |
節気 | 芒種 夏至 (06月) |
数 | 河図:2 7 洛書:9 |
色 | 赤色 紫色 |
人物 | 中年女性 芸能人 |
解説 | 離為火 下卦 伏羲:03 文王:06 |
下卦 | 離 (り) |
八卦 | 離火 離火 |
紫白星 | 九紫右弼 (九紫火星) |
方位 | 方位:真南 十二支:午 |
節気 | 芒種 夏至 (06月) |
数 | 河図:2 7 洛書:9 |
色 | 赤色 紫色 |
人物 | 中年女性 芸能人 |
▼30:離為火の図象
▼上卦(外卦) 離卦の図象
▼下卦(内卦) 離卦の図象
<<前卦: 29.坎為水(46)
>>次卦: 31.沢山咸(15)
■01 30:離為火の象意と意味
■02 30:離為火の基本的な意味と背景
六十四卦「離為火」の基本的な意味と背景の解説になります。 離卦は、上卦(外卦)「離 」下卦(内卦)「離 」で構成されます。
互卦は「沢風大過 (13)」、錯卦は「坎為水 (46)」、綜卦は「--」、六十干支は「--」となります。
初爻変は「56: 火山旅(23)」、二爻変は「14: 火天大有(17)」、三爻変は「21: 火雷噬嗑(20)」、四爻変は「22: 山火賁(51)」、五爻変は「13: 天火同人(03)」、上爻変は「55: 雷火豊(27)」となります。
▼30:離為火の図象
解説 | 離為火 之卦 |
60干支 | 62 : -- -- (61) |
上爻変 | 55: 雷火豊(27) |
五爻変 | 13: 天火同人(03) |
四爻変 | 22: 山火賁(51) |
三爻変 | 21: 火雷噬嗑(20) |
二爻変 | 14: 火天大有(17) |
初爻変 | 56: 火山旅(23) |
<<前卦: 29.坎為水(46)
>>次卦: 31.沢山咸(15)
■02 30:離為火の基本的な意味と背景
■03 30:離為火の卦辞と爻辞
六十四卦「離為火」の卦辞と爻辞の解説になります。 離為火の卦辞爻辞の原文と書き下し文、読みなどの一覧になります。
▼30:離為火の図象
▼上卦(外卦) 離卦の図象
▼下卦(内卦) 離卦の図象
▼離為火 卦辞
■離為火(りいか):
「離利貞。亨。畜牝牛吉。」
りは、ただしきによろし。とおる。ひんぎゅうをやしなえばきちなり。
▼離為火 初爻 爻辞
■離為火 初爻
「初九、履錯然。敬之无咎。」
ふむことさくぜんたり。これをけいすればとがなし。
▼離為火 二爻 爻辞
■離為火 二爻
「六二、黄離、元吉。」
こうり、おおいにきちなり。
▼離為火 三爻 爻辞
■離為火 三爻
「九三、日昃之離。不鼓缶而歌、則大耋之嗟。凶。」
ひかたむくのりなり。ほとぎをうちてうたわざれば、すなわちだいてつのなげきあらん。きょうなり。
▼離為火 四爻 爻辞
■離為火 四爻
「九四、突如其来如。焚如。死如、棄如。」
とつじょそれらいじょたり。ふんじょたり、しじょたり、きじょたり。
▼離為火 五爻 爻辞
■離為火 五爻
「六五、出涕沱若。戚嗟若。吉。」
なみだをいだすこと、だじゃくたり。いたむことさじゃくたり。きちなり。
▼離為火 上爻 爻辞
■離為火 上爻
「上九、王用出征。有嘉折首。獲匪其醜、无咎。」
おう、もちいてしゅっせいす。よきことありて、こうべをくじく。うるもの、そのたぐいにあらざれば、とがなし。
<<前卦: 29.坎為水(46)
>>次卦: 31.沢山咸(15)
■03 30:離為火の卦辞と爻辞
■04 30:離為火の卦辞と解釈
六十四卦「離為火」の卦辞と解釈の一例になります。 易卦の解釈に関しては正解は無く、その時の状況に応じて心が感じるものが大事になります。
▼30:離為火の図象
▼離為火 卦辞
■離為火(りいか):
「離利貞。亨。畜牝牛吉。」
りは、ただしきによろし。とおる。ひんぎゅうをやしなえばきちなり。
▼離為火の解釈
<<前卦: 29.坎為水(46)
>>次卦: 31.沢山咸(15)
■04 30:離為火の卦辞と解釈
■05 30:離為火 初爻の爻辞と解釈
六十四卦「離為火 初爻」の爻辞と解釈の一例になります。 離為火の初爻は「陽剛」となり、之卦は56: 火山旅(23)となります。
▼30:離為火 初爻の図象
▼離為火 爻辞 初爻
■離為火 初爻
「初九、履錯然。敬之无咎。」
ふむことさくぜんたり。これをけいすればとがなし。
▼離為火 初爻の象意と解釈
炎が激しく燃え周囲を照らしています。正しく扱えば心強い味方になるでしょう。内なる情熱を激しく燃やすこと。秘めた才能を最大限に発揮すること。
進む道が定まらず前に進めません。勢いで進むのは非常に危険な状況です。時間を掛け慎重に道筋を確認すること。栄光への軌跡は最初の一歩が肝心です。
<<前卦: 29.坎為水(46)
>>次卦: 31.沢山咸(15)
■05 30:離為火 初爻の爻辞と解釈
■06 30:離為火 二爻の爻辞と解釈
六十四卦「離為火 二爻」の爻辞と解釈の一例になります。 離為火の二爻は「陰柔」となり、之卦は14: 火天大有(17)となります。
▼30:離為火 二爻の図象
▼離為火 爻辞 二爻
■離為火 二爻
「六二、黄離、元吉。」
こうり、おおいにきちなり。
▼離為火 二爻の象意と解釈
炎が激しく燃え周囲を照らしています。正しく扱えば心強い味方になるでしょう。内なる情熱を激しく燃やすこと。秘めた才能を最大限に発揮すること。
進む道は明るく照らされています。好機に恵まれ背中を押されています。実力を発揮すれば偉業を成すでしょう。正しき道を進めば何事も順調に進みます。
<<前卦: 29.坎為水(46)
>>次卦: 31.沢山咸(15)
■06 30:離為火 二爻の爻辞と解釈
■07 30:離為火 三爻の爻辞と解釈
六十四卦「離為火 三爻」の爻辞と解釈の一例になります。 離為火の三爻は「陽剛」となり、之卦は21: 火雷噬嗑(20)となります。
▼30:離為火 三爻の図象
▼離為火 爻辞 三爻
■離為火 三爻
「九三、日昃之離。不鼓缶而歌、則大耋之嗟。凶。」
ひかたむくのりなり。ほとぎをうちてうたわざれば、すなわちだいてつのなげきあらん。きょうなり。
▼離為火 三爻の象意と解釈
炎が激しく燃え周囲を照らしています。正しく扱えば心強い味方になるでしょう。内なる情熱を激しく燃やすこと。秘めた才能を最大限に発揮すること。
勢い良く昇る陽も時が経てば沈みます。月日の経過と共に人は年輪を刻みます。適切な時期に潔く身を退くこと。周囲に流されず有終の美を飾りましょう。
<<前卦: 29.坎為水(46)
>>次卦: 31.沢山咸(15)
■07 30:離為火 三爻の爻辞と解釈
■08 30:離為火 四爻の爻辞と解釈
六十四卦「離為火 四爻」の爻辞と解釈の一例になります。 離為火の四爻は「陽剛」となり、之卦は22: 山火賁(51)となります。
▼30:離為火 四爻の図象
▼離為火 爻辞 四爻
■離為火 四爻
「九四、突如其来如。焚如。死如、棄如。」
とつじょそれらいじょたり。ふんじょたり、しじょたり、きじょたり。
▼離為火 四爻の象意と解釈
炎が激しく燃え周囲を照らしています。正しく扱えば心強い味方になるでしょう。内なる情熱を激しく燃やすこと。秘めた才能を最大限に発揮すること。
慢心から予期せぬ災難が突然訪れます。感情的な振舞いは身を滅ぼすことに。守りに徹し甘い誘惑には乗らないこと。発言と行動には十分注意しましょう。
<<前卦: 29.坎為水(46)
>>次卦: 31.沢山咸(15)
■08 30:離為火 四爻の爻辞と解釈
■09 30:離為火 五爻の爻辞と解釈
六十四卦「離為火 五爻」の爻辞と解釈の一例になります。 離為火の五爻は「陰柔」となり、之卦は13: 天火同人(03)となります。
▼30:離為火 五爻の図象
▼離為火 爻辞 五爻
■離為火 五爻
「六五、出涕沱若。戚嗟若。吉。」
なみだをいだすこと、だじゃくたり。いたむことさじゃくたり。きちなり。
▼離為火 五爻の象意と解釈
炎が激しく燃え周囲を照らしています。正しく扱えば心強い味方になるでしょう。内なる情熱を激しく燃やすこと。秘めた才能を最大限に発揮すること。
思うように実力が発揮できず苦しみます。無力さを責められ嘆き悲しむことも。苦労は多くとも誠実な対応をすること。有力者を頼ると立場は守られます。
<<前卦: 29.坎為水(46)
>>次卦: 31.沢山咸(15)
■09 30:離為火 五爻の爻辞と解釈
■10 30:離為火 上爻の爻辞と解釈
六十四卦「離為火 上爻」の爻辞と解釈の一例になります。 離為火の上爻は「陽剛」となり、之卦は55: 雷火豊(27)となります。
▼30:離為火 上爻の図象
▼離為火 爻辞 上爻
■離為火 上爻
「上九、王用出征。有嘉折首。獲匪其醜、无咎。」
おう、もちいてしゅっせいす。よきことありて、こうべをくじく。うるもの、そのたぐいにあらざれば、とがなし。
▼離為火 上爻の象意と解釈
炎が激しく燃え周囲を照らしています。正しく扱えば心強い味方になるでしょう。内なる情熱を激しく燃やすこと。秘めた才能を最大限に発揮すること。
強気で前に進む姿勢が功を奏します。悲願の達成までは気を抜かぬこと。達成後は寛大に振舞い妬みを避けること。偉業を成し遂げ名誉を手中に収めます。
<<前卦: 29.坎為水(46)
>>次卦: 31.沢山咸(15)
■10 30:離為火 上爻の爻辞と解釈