■00 六十四卦解説 62:雷山小過の目次
■01 62:雷山小過の象意と意味
易経六十四卦、雷山小過の基本的な意味や象意の解説になります。 雷山小過は、上卦「震」下卦「艮」で構成されます。
上卦「震」は「震雷 震木」とも称され、自然事象においては「雷」を表します。
また、下卦「艮」は「艮山 艮土」とも称され、自然事象においては「山」を表します。
六十四卦は、伏羲が考案したとされる八卦を上下に配置したもとなります。 自然事象を表した八卦が組み合わさることにより、様々な事象が表現されるのが六十四卦の背景となります。
解説 | 雷山小過 上卦 伏羲:04 文王:03 |
上卦 | 震 (しん) |
八卦 | 震雷 震木 |
紫白星 | 三碧禄存 (三碧木星) |
方位 | 方位:真東 十二支:卯 |
節気 | 啓蟄 春分 (03月) |
数 | 河図:3 8 洛書:3 |
色 | 青色 碧色 |
人物 | 長男 若者 勇者 |
解説 | 雷山小過 下卦 伏羲:07 文王:07 |
下卦 | 艮 (ごん) |
八卦 | 艮山 艮土 |
紫白星 | 八白左輔 (八白土星) |
方位 | 方位:北東 十二支:丑寅 |
節気 | 小寒 大寒 立春 雨水 (01-02月) |
数 | 河図:5 10 洛書:8 |
色 | 黄色 土色 |
人物 | 小男 後継者 |
▼62:雷山小過の図象
▼上卦(外卦) 震卦の図象
▼下卦(内卦) 艮卦の図象
<<前卦: 61.風沢中孚(34)
>>次卦: 63.水火既済(43)
■01 62:雷山小過の象意と意味
■02 62:雷山小過の基本的な意味と背景
六十四卦「雷山小過」の基本的な意味と背景の解説になります。 小過卦は、上卦(外卦)「震 」下卦(内卦)「艮 」で構成されます。
互卦は「沢風大過 (13)」、錯卦は「風沢中孚 (34)」、綜卦は「--」、六十干支は「辛酉」となります。
初爻変は「55: 雷火豊(27)」、二爻変は「32: 雷風恒(29)」、三爻変は「16: 雷地豫(32)」、四爻変は「15: 地山謙(63)」、五爻変は「31: 沢山咸(15)」、上爻変は「56: 火山旅(23)」となります。
▼62:雷山小過の図象
解説 | 雷山小過 之卦 |
60干支 | 58 : 辛酉 49 |
上爻変 | 56: 火山旅(23) |
五爻変 | 31: 沢山咸(15) |
四爻変 | 15: 地山謙(63) |
三爻変 | 16: 雷地豫(32) |
二爻変 | 32: 雷風恒(29) |
初爻変 | 55: 雷火豊(27) |
<<前卦: 61.風沢中孚(34)
>>次卦: 63.水火既済(43)
■02 62:雷山小過の基本的な意味と背景
■03 62:雷山小過の卦辞と爻辞
六十四卦「雷山小過」の卦辞と爻辞の解説になります。 雷山小過の卦辞爻辞の原文と書き下し文、読みなどの一覧になります。
▼62:雷山小過の図象
▼上卦(外卦) 震卦の図象
▼下卦(内卦) 艮卦の図象
▼雷山小過 卦辞
■雷山小過(らいざんしょうか):
「小過、亨。利貞。可小事、不可大事。飛鳥遺之音。不宜上、宜下。大吉。」
しょうかは、とおる。ただしきによろし。しょうじにはかなり、だいじにかならず。ひちょうこれがいんをのこす。のぼるによろしからず、くだるによろし。おおいにきちなり。
▼雷山小過 初爻 爻辞
■雷山小過 初爻
「初六、飛鳥以凶。」
ひちょうもってきょうなり。
▼雷山小過 二爻 爻辞
■雷山小過 二爻
「六二、過其祖、遇其妣。不及其君、遇其臣。无咎。」
そのそをすぎて、そのひにあう。そのきみにおよばずして、そのしんにあう。とがなし。
▼雷山小過 三爻 爻辞
■雷山小過 三爻
「九三、弗過防之、従或戕之。凶。」
すぎてこれをふせがざれば、したがいてあるいはこれをそこなう。きょうなり。
▼雷山小過 四爻 爻辞
■雷山小過 四爻
「九四、无咎。弗過遇之。往厲。必戒。勿用永貞。」
とがなし。すぎずしてこれにあう。ゆけばあやふし。かならずいましむべし。えいていをもちうことなかれ。
▼雷山小過 五爻 爻辞
■雷山小過 五爻
「六五、密雲不雨。自我西郊。公戈取彼在穴。」
みつうんあれどあめふらず。わがせいこうよりす。こう、いぐるみしてかのあなにあるをとる。
▼雷山小過 上爻 爻辞
■雷山小過 上爻
「上六、弗遇過之。飛鳥離之。凶。之謂災眚。」
あわずしてこれをすぐ。とぶとりこれにかかる。きょうなり。これをさいなんという。
<<前卦: 61.風沢中孚(34)
>>次卦: 63.水火既済(43)
■03 62:雷山小過の卦辞と爻辞
■04 62:雷山小過の卦辞と解釈
六十四卦「雷山小過」の卦辞と解釈の一例になります。 易卦の解釈に関しては正解は無く、その時の状況に応じて心が感じるものが大事になります。
▼62:雷山小過の図象
▼雷山小過 卦辞
■雷山小過(らいざんしょうか):
「小過、亨。利貞。可小事、不可大事。飛鳥遺之音。不宜上、宜下。大吉。」
しょうかは、とおる。ただしきによろし。しょうじにはかなり、だいじにかならず。ひちょうこれがいんをのこす。のぼるによろしからず、くだるによろし。おおいにきちなり。
▼雷山小過の解釈
<<前卦: 61.風沢中孚(34)
>>次卦: 63.水火既済(43)
■04 62:雷山小過の卦辞と解釈
■05 62:雷山小過 初爻の爻辞と解釈
六十四卦「雷山小過 初爻」の爻辞と解釈の一例になります。 雷山小過の初爻は「陰柔」となり、之卦は55: 雷火豊(27)となります。
▼62:雷山小過 初爻の図象
▼雷山小過 爻辞 初爻
■雷山小過 初爻
「初六、飛鳥以凶。」
ひちょうもってきょうなり。
▼雷山小過 初爻の象意と解釈
山頂付近では雷鳴が激しく轟いています。登るには多くの危険と困難を伴います。麓に居る限り身の安全は守られます。何事にも慎重を期す対応をすること。
山頂への道は非常に危険な道のりです。実力も才能も伴わず登ろうとしています。高望みせず実力と才能を養うこと。麓で鍛錬を重ねておきましょう。
<<前卦: 61.風沢中孚(34)
>>次卦: 63.水火既済(43)
■05 62:雷山小過 初爻の爻辞と解釈
■06 62:雷山小過 二爻の爻辞と解釈
六十四卦「雷山小過 二爻」の爻辞と解釈の一例になります。 雷山小過の二爻は「陰柔」となり、之卦は32: 雷風恒(29)となります。
▼62:雷山小過 二爻の図象
▼雷山小過 爻辞 二爻
■雷山小過 二爻
「六二、過其祖、遇其妣。不及其君、遇其臣。无咎。」
そのそをすぎて、そのひにあう。そのきみにおよばずして、そのしんにあう。とがなし。
▼雷山小過 二爻の象意と解釈
山頂付近では雷鳴が激しく轟いています。登るには多くの危険と困難を伴います。麓に居る限り身の安全は守られます。何事にも慎重を期す対応をすること。
道のりは険しく無理に進むのは危険です。先を焦らず正しき手順を踏みましょう。身の丈を知り高望みはしないこと。手の届く範囲で行動しましょう。
<<前卦: 61.風沢中孚(34)
>>次卦: 63.水火既済(43)
■06 62:雷山小過 二爻の爻辞と解釈
■07 62:雷山小過 三爻の爻辞と解釈
六十四卦「雷山小過 三爻」の爻辞と解釈の一例になります。 雷山小過の三爻は「陽剛」となり、之卦は16: 雷地豫(32)となります。
▼62:雷山小過 三爻の図象
▼雷山小過 爻辞 三爻
■雷山小過 三爻
「九三、弗過防之、従或戕之。凶。」
すぎてこれをふせがざれば、したがいてあるいはこれをそこなう。きょうなり。
▼雷山小過 三爻の象意と解釈
山頂付近では雷鳴が激しく轟いています。登るには多くの危険と困難を伴います。麓に居る限り身の安全は守られます。何事にも慎重を期す対応をすること。
周囲は危険な道を進もうとしています。誘惑に負けると災難に巻き込まれます。甘い誘いは断り悪縁は断つこと。場に浮いても身は堅く守りましょう。
<<前卦: 61.風沢中孚(34)
>>次卦: 63.水火既済(43)
■07 62:雷山小過 三爻の爻辞と解釈
■08 62:雷山小過 四爻の爻辞と解釈
六十四卦「雷山小過 四爻」の爻辞と解釈の一例になります。 雷山小過の四爻は「陽剛」となり、之卦は15: 地山謙(63)となります。
▼62:雷山小過 四爻の図象
▼雷山小過 爻辞 四爻
■雷山小過 四爻
「九四、无咎。弗過遇之。往厲。必戒。勿用永貞。」
とがなし。すぎずしてこれにあう。ゆけばあやふし。かならずいましむべし。えいていをもちうことなかれ。
▼雷山小過 四爻の象意と解釈
山頂付近では雷鳴が激しく轟いています。登るには多くの危険と困難を伴います。麓に居る限り身の安全は守られます。何事にも慎重を期す対応をすること。
周囲との交流には危険が伴います。他人には干渉せず行動は自重すること。安易に信頼すると心身共に傷つきます。適度に程良い距離を保ちましょう。
<<前卦: 61.風沢中孚(34)
>>次卦: 63.水火既済(43)
■08 62:雷山小過 四爻の爻辞と解釈
■09 62:雷山小過 五爻の爻辞と解釈
六十四卦「雷山小過 五爻」の爻辞と解釈の一例になります。 雷山小過の五爻は「陰柔」となり、之卦は31: 沢山咸(15)となります。
▼62:雷山小過 五爻の図象
▼雷山小過 爻辞 五爻
■雷山小過 五爻
「六五、密雲不雨。自我西郊。公戈取彼在穴。」
みつうんあれどあめふらず。わがせいこうよりす。こう、いぐるみしてかのあなにあるをとる。
▼雷山小過 五爻の象意と解釈
山頂付近では雷鳴が激しく轟いています。登るには多くの危険と困難を伴います。麓に居る限り身の安全は守られます。何事にも慎重を期す対応をすること。
不満を抱いても動けない事が幸いします。強引に進むと災厄に見舞われます。冷静沈着に勝負の舞台に備えること。心から頼れる逸材を探しましょう。
<<前卦: 61.風沢中孚(34)
>>次卦: 63.水火既済(43)
■09 62:雷山小過 五爻の爻辞と解釈
■10 62:雷山小過 上爻の爻辞と解釈
六十四卦「雷山小過 上爻」の爻辞と解釈の一例になります。 雷山小過の上爻は「陰柔」となり、之卦は56: 火山旅(23)となります。
▼62:雷山小過 上爻の図象
▼雷山小過 爻辞 上爻
■雷山小過 上爻
「上六、弗遇過之。飛鳥離之。凶。之謂災眚。」
あわずしてこれをすぐ。とぶとりこれにかかる。きょうなり。これをさいなんという。
▼雷山小過 上爻の象意と解釈
山頂付近では雷鳴が激しく轟いています。登るには多くの危険と困難を伴います。麓に居る限り身の安全は守られます。何事にも慎重を期す対応をすること。
困難で危険な山道を登ろうとしています。実力を過信すると道を間違えます。賛同者も離れ行き孤立することに。素直に非を認め災難を避けましょう。
<<前卦: 61.風沢中孚(34)
>>次卦: 63.水火既済(43)
■10 62:雷山小過 上爻の爻辞と解釈