■00 六十四卦解説 61:風沢中孚の目次
■01 61:風沢中孚の象意と意味
易経六十四卦、風沢中孚の基本的な意味や象意の解説になります。 風沢中孚は、上卦「巽」下卦「兌」で構成されます。
上卦「巽」は「巽風 巽木」とも称され、自然事象においては「風」を表します。
また、下卦「兌」は「兌沢 兌金」とも称され、自然事象においては「沢」を表します。
六十四卦は、伏羲が考案したとされる八卦を上下に配置したもとなります。 自然事象を表した八卦が組み合わさることにより、様々な事象が表現されるのが六十四卦の背景となります。
解説 | 風沢中孚 上卦 伏羲:05 文王:04 |
上卦 | 巽 (そん) |
八卦 | 巽風 巽木 |
紫白星 | 四緑文曲 (四緑文曲) |
方位 | 方位:南東 十二支:辰巳 |
節気 | 清明 穀雨 立夏 小満 (04-05月) |
数 | 河図:3 8 洛書:4 |
色 | 青色 緑色 |
人物 | 長女 商売人 |
解説 | 風沢中孚 下卦 伏羲:02 文王:08 |
下卦 | 兌 (だ) |
八卦 | 兌沢 兌金 |
紫白星 | 七赤破軍 (七赤金星) |
方位 | 方位:真西 十二支:酉 |
節気 | 白露 秋分 (09月) |
数 | 河図:4 9 洛書:7 |
色 | 白色 金色 |
人物 | 少女 乙女 |
▼61:風沢中孚の図象
▼上卦(外卦) 巽卦の図象
▼下卦(内卦) 兌卦の図象
<<前卦: 60.水沢節(42)
>>次卦: 62.雷山小過(31)
■01 61:風沢中孚の象意と意味
■02 61:風沢中孚の基本的な意味と背景
六十四卦「風沢中孚」の基本的な意味と背景の解説になります。 中孚卦は、上卦(外卦)「巽 」下卦(内卦)「兌 」で構成されます。
互卦は「山雷頤 (52)」、錯卦は「雷山小過 (31)」、綜卦は「--」、六十干支は「辛卯」となります。
初爻変は「59: 風水渙(38)」、二爻変は「42: 風雷益(36)」、三爻変は「09: 風天小畜(33)」、四爻変は「10: 天沢履(02)」、五爻変は「41: 山沢損(50)」、上爻変は「60: 水沢節(42)」となります。
▼61:風沢中孚の図象
解説 | 風沢中孚 之卦 |
60干支 | 28 : 辛卯 19 |
上爻変 | 60: 水沢節(42) |
五爻変 | 41: 山沢損(50) |
四爻変 | 10: 天沢履(02) |
三爻変 | 09: 風天小畜(33) |
二爻変 | 42: 風雷益(36) |
初爻変 | 59: 風水渙(38) |
<<前卦: 60.水沢節(42)
>>次卦: 62.雷山小過(31)
■02 61:風沢中孚の基本的な意味と背景
■03 61:風沢中孚の卦辞と爻辞
六十四卦「風沢中孚」の卦辞と爻辞の解説になります。 風沢中孚の卦辞爻辞の原文と書き下し文、読みなどの一覧になります。
▼61:風沢中孚の図象
▼上卦(外卦) 巽卦の図象
▼下卦(内卦) 兌卦の図象
▼風沢中孚 卦辞
■風沢中孚(ふうたくちゅうふ):
「中孚、豚魚吉。利渉大川。利貞。」
ちゅうふは、とんぎょにしてきちなり。たいせんをわたるによろし。ただしきによろし。
▼風沢中孚 初爻 爻辞
■風沢中孚 初爻
「初九、虞吉。有它不燕。」
やすんずればきちなり。たあればやすからず。
▼風沢中孚 二爻 爻辞
■風沢中孚 二爻
「九二、鳴鶴在陰、其子和之。我有好爵。我與爾靡之。」
めいかくいんにあり、そのここれにわす。われにこうしゃくあり。われ、なんじとこれによわん。
▼風沢中孚 三爻 爻辞
■風沢中孚 三爻
「六三、得敵。或鼓或罷、或泣或歌。」
てきをえたり。あるいはつつみし、あるいはやめ、あるいはなき、あるいはうたう。
▼風沢中孚 四爻 爻辞
■風沢中孚 四爻
「六四、月幾望。馬匹亡。无咎。」
つき、ぼうにちかし。ばひつうしなう。とがなし。
▼風沢中孚 五爻 爻辞
■風沢中孚 五爻
「九五、有孚攀如。无咎。」
まことありてれんじょたり。とがなし。
▼風沢中孚 上爻 爻辞
■風沢中孚 上爻
「上九、翰音登于天。貞凶。」
かんおんてんにのぼる。ただしけれどもきょうなり。
<<前卦: 60.水沢節(42)
>>次卦: 62.雷山小過(31)
■03 61:風沢中孚の卦辞と爻辞
■04 61:風沢中孚の卦辞と解釈
六十四卦「風沢中孚」の卦辞と解釈の一例になります。 易卦の解釈に関しては正解は無く、その時の状況に応じて心が感じるものが大事になります。
▼61:風沢中孚の図象
▼風沢中孚 卦辞
■風沢中孚(ふうたくちゅうふ):
「中孚、豚魚吉。利渉大川。利貞。」
ちゅうふは、とんぎょにしてきちなり。たいせんをわたるによろし。ただしきによろし。
▼風沢中孚の解釈
<<前卦: 60.水沢節(42)
>>次卦: 62.雷山小過(31)
■04 61:風沢中孚の卦辞と解釈
■05 61:風沢中孚 初爻の爻辞と解釈
六十四卦「風沢中孚 初爻」の爻辞と解釈の一例になります。 風沢中孚の初爻は「陽剛」となり、之卦は59: 風水渙(38)となります。
▼61:風沢中孚 初爻の図象
▼風沢中孚 爻辞 初爻
■風沢中孚 初爻
「初九、虞吉。有它不燕。」
やすんずればきちなり。たあればやすからず。
▼風沢中孚 初爻の象意と解釈
穏やかな風が静かな湖畔に漂います。風に揺られ湖面が優雅に揺れています。互いに通じ合い同じ道を進むでしょう。誠実さと真実が事と心を動かします。
安定と平和な日々を享受しています。目前の状況に感謝し他心を抱かぬこと。誘惑には負けず立場と節操を守ること。関わる相手は慎重に選びましょう。
<<前卦: 60.水沢節(42)
>>次卦: 62.雷山小過(31)
■05 61:風沢中孚 初爻の爻辞と解釈
■06 61:風沢中孚 二爻の爻辞と解釈
六十四卦「風沢中孚 二爻」の爻辞と解釈の一例になります。 風沢中孚の二爻は「陽剛」となり、之卦は42: 風雷益(36)となります。
▼61:風沢中孚 二爻の図象
▼風沢中孚 爻辞 二爻
■風沢中孚 二爻
「九二、鳴鶴在陰、其子和之。我有好爵。我與爾靡之。」
めいかくいんにあり、そのここれにわす。われにこうしゃくあり。われ、なんじとこれによわん。
▼風沢中孚 二爻の象意と解釈
穏やかな風が静かな湖畔に漂います。風に揺られ湖面が優雅に揺れています。互いに通じ合い同じ道を進むでしょう。誠実さと真実が事と心を動かします。
成功と経験は周囲と共有すること。利益や祝福は仲間と分かち合うこと。実績は認められ繁栄への扉が開きます。義理人情の溢れる場に幸福は訪れます。
<<前卦: 60.水沢節(42)
>>次卦: 62.雷山小過(31)
■06 61:風沢中孚 二爻の爻辞と解釈
■07 61:風沢中孚 三爻の爻辞と解釈
六十四卦「風沢中孚 三爻」の爻辞と解釈の一例になります。 風沢中孚の三爻は「陰柔」となり、之卦は09: 風天小畜(33)となります。
▼61:風沢中孚 三爻の図象
▼風沢中孚 爻辞 三爻
■風沢中孚 三爻
「六三、得敵。或鼓或罷、或泣或歌。」
てきをえたり。あるいはつつみし、あるいはやめ、あるいはなき、あるいはうたう。
▼風沢中孚 三爻の象意と解釈
穏やかな風が静かな湖畔に漂います。風に揺られ湖面が優雅に揺れています。互いに通じ合い同じ道を進むでしょう。誠実さと真実が事と心を動かします。
焦りと不安は適切な対応力を奪います。感情的な振る舞いは失態を招きます。問題に合せて適切に対処すること。力を抜き冷静な対応を心掛けましょう。
<<前卦: 60.水沢節(42)
>>次卦: 62.雷山小過(31)
■07 61:風沢中孚 三爻の爻辞と解釈
■08 61:風沢中孚 四爻の爻辞と解釈
六十四卦「風沢中孚 四爻」の爻辞と解釈の一例になります。 風沢中孚の四爻は「陰柔」となり、之卦は10: 天沢履(02)となります。
▼61:風沢中孚 四爻の図象
▼風沢中孚 爻辞 四爻
■風沢中孚 四爻
「六四、月幾望。馬匹亡。无咎。」
つき、ぼうにちかし。ばひつうしなう。とがなし。
▼風沢中孚 四爻の象意と解釈
穏やかな風が静かな湖畔に漂います。風に揺られ湖面が優雅に揺れています。互いに通じ合い同じ道を進むでしょう。誠実さと真実が事と心を動かします。
課された使命とは誠実に向き合うこと。不要な悪縁は断ち真摯に励むこと。公益を優先する事で評価が得られます。個人の損得勘定は捨て去りましょう。
<<前卦: 60.水沢節(42)
>>次卦: 62.雷山小過(31)
■08 61:風沢中孚 四爻の爻辞と解釈
■09 61:風沢中孚 五爻の爻辞と解釈
六十四卦「風沢中孚 五爻」の爻辞と解釈の一例になります。 風沢中孚の五爻は「陽剛」となり、之卦は41: 山沢損(50)となります。
▼61:風沢中孚 五爻の図象
▼風沢中孚 爻辞 五爻
■風沢中孚 五爻
「九五、有孚攀如。无咎。」
まことありてれんじょたり。とがなし。
▼風沢中孚 五爻の象意と解釈
穏やかな風が静かな湖畔に漂います。風に揺られ湖面が優雅に揺れています。互いに通じ合い同じ道を進むでしょう。誠実さと真実が事と心を動かします。
周囲の信頼を得て立場は約束されます。役割を誠実に果たせば功績を残せます。周囲の成功と繁栄のため尽力すること。朗報と幸福が巡り来るでしょう。
<<前卦: 60.水沢節(42)
>>次卦: 62.雷山小過(31)
■09 61:風沢中孚 五爻の爻辞と解釈
■10 61:風沢中孚 上爻の爻辞と解釈
六十四卦「風沢中孚 上爻」の爻辞と解釈の一例になります。 風沢中孚の上爻は「陽剛」となり、之卦は60: 水沢節(42)となります。
▼61:風沢中孚 上爻の図象
▼風沢中孚 爻辞 上爻
■風沢中孚 上爻
「上九、翰音登于天。貞凶。」
かんおんてんにのぼる。ただしけれどもきょうなり。
▼風沢中孚 上爻の象意と解釈
穏やかな風が静かな湖畔に漂います。風に揺られ湖面が優雅に揺れています。互いに通じ合い同じ道を進むでしょう。誠実さと真実が事と心を動かします。
才能も実力もなく高望みをしています。力量と立場を誤信し誠実さを欠きます。発言と行動には十分注意すること。信頼を失う前に一度内省しましょう。
<<前卦: 60.水沢節(42)
>>次卦: 62.雷山小過(31)
■10 61:風沢中孚 上爻の爻辞と解釈