■00 六十四卦解説 27:山雷頤の目次
■01 27:山雷頤の象意と意味
易経六十四卦、山雷頤の基本的な意味や象意の解説になります。 山雷頤は、上卦「艮」下卦「震」で構成されます。
上卦「艮」は「艮山 艮土」とも称され、自然事象においては「山」を表します。
また、下卦「震」は「震雷 震木」とも称され、自然事象においては「雷」を表します。
六十四卦は、伏羲が考案したとされる八卦を上下に配置したもとなります。 自然事象を表した八卦が組み合わさることにより、様々な事象が表現されるのが六十四卦の背景となります。
解説 | 山雷頤 上卦 伏羲:07 文王:07 |
上卦 | 艮 (ごん) |
八卦 | 艮山 艮土 |
紫白星 | 八白左輔 (八白土星) |
方位 | 方位:北東 十二支:丑寅 |
節気 | 小寒 大寒 立春 雨水 (01-02月) |
数 | 河図:5 10 洛書:8 |
色 | 黄色 土色 |
人物 | 小男 後継者 |
解説 | 山雷頤 下卦 伏羲:04 文王:03 |
下卦 | 震 (しん) |
八卦 | 震雷 震木 |
紫白星 | 三碧禄存 (三碧木星) |
方位 | 方位:真東 十二支:卯 |
節気 | 啓蟄 春分 (03月) |
数 | 河図:3 8 洛書:3 |
色 | 青色 碧色 |
人物 | 長男 若者 勇者 |
▼27:山雷頤の図象
▼上卦(外卦) 艮卦の図象
▼下卦(内卦) 震卦の図象
<<前卦: 26.山天大畜(49)
>>次卦: 28.沢風大過(13)
■01 27:山雷頤の象意と意味
■02 27:山雷頤の基本的な意味と背景
六十四卦「山雷頤」の基本的な意味と背景の解説になります。 頤卦は、上卦(外卦)「艮 」下卦(内卦)「震 」で構成されます。
互卦は「坤為地 (64)」、錯卦は「沢風大過 (13)」、綜卦は「--」、六十干支は「丙子」となります。
初爻変は「23: 山地剥(56)」、二爻変は「41: 山沢損(50)」、三爻変は「22: 山火賁(51)」、四爻変は「21: 火雷噬嗑(20)」、五爻変は「42: 風雷益(36)」、上爻変は「24: 地雷復(60)」となります。
▼27:山雷頤の図象
解説 | 山雷頤 之卦 |
60干支 | 13 : 丙子 02 |
上爻変 | 24: 地雷復(60) |
五爻変 | 42: 風雷益(36) |
四爻変 | 21: 火雷噬嗑(20) |
三爻変 | 22: 山火賁(51) |
二爻変 | 41: 山沢損(50) |
初爻変 | 23: 山地剥(56) |
<<前卦: 26.山天大畜(49)
>>次卦: 28.沢風大過(13)
■02 27:山雷頤の基本的な意味と背景
■03 27:山雷頤の卦辞と爻辞
六十四卦「山雷頤」の卦辞と爻辞の解説になります。 山雷頤の卦辞爻辞の原文と書き下し文、読みなどの一覧になります。
▼27:山雷頤の図象
▼上卦(外卦) 艮卦の図象
▼下卦(内卦) 震卦の図象
▼山雷頤 卦辞
■山雷頤(さんらいい):
「頤、貞吉。観頤自求口実。」
いは、ただしければきちなり。いをみてみずからこうじつをもとむ。
▼山雷頤 初爻 爻辞
■山雷頤 初爻
「初九、舎爾霊亀、観我朶頤。凶。」
なんじのれいきをすて、われをみておとがいをたる。きょうなり。
▼山雷頤 二爻 爻辞
■山雷頤 二爻
「六二、顛頤。払経于丘頤。征凶。」
さかしまにやしなう。つねにもとる。きゅうにおいてやしなわる。ゆけばきょうなり。
▼山雷頤 三爻 爻辞
■山雷頤 三爻
「六三、払頤。貞凶。十年勿用。无攸利。」
やしないにもとる。ただしけれどもきょうなり。じゅうねんもちうるなかれ。よろしきところなし。
▼山雷頤 四爻 爻辞
■山雷頤 四爻
「六四、顛頤吉。虎視眈眈、其欲逐逐、无咎。」
さかしまにやしなわるもきちなり。こしたんたん、よのよくちくちくたれば、とがなし。
▼山雷頤 五爻 爻辞
■山雷頤 五爻
「六五、払経。居貞吉。不可渉大川。」
つねにもとる。ていにおればきちなり。たいせんをわたるべからず。
▼山雷頤 上爻 爻辞
■山雷頤 上爻
「上九、由頤。厲吉。利渉大川。」
よりてやしなう。あやうけれどもきちなり。たいせんをわたるによろし。
<<前卦: 26.山天大畜(49)
>>次卦: 28.沢風大過(13)
■03 27:山雷頤の卦辞と爻辞
■04 27:山雷頤の卦辞と解釈
六十四卦「山雷頤」の卦辞と解釈の一例になります。 易卦の解釈に関しては正解は無く、その時の状況に応じて心が感じるものが大事になります。
▼27:山雷頤の図象
▼山雷頤 卦辞
■山雷頤(さんらいい):
「頤、貞吉。観頤自求口実。」
いは、ただしければきちなり。いをみてみずからこうじつをもとむ。
▼山雷頤の解釈
<<前卦: 26.山天大畜(49)
>>次卦: 28.沢風大過(13)
■04 27:山雷頤の卦辞と解釈
■05 27:山雷頤 初爻の爻辞と解釈
六十四卦「山雷頤 初爻」の爻辞と解釈の一例になります。 山雷頤の初爻は「陽剛」となり、之卦は23: 山地剥(56)となります。
▼27:山雷頤 初爻の図象
▼山雷頤 爻辞 初爻
■山雷頤 初爻
「初九、舎爾霊亀、観我朶頤。凶。」
なんじのれいきをすて、われをみておとがいをたる。きょうなり。
▼山雷頤 初爻の象意と解釈
壮大な山々の麓に雷鳴が響き渡ります。山を揺るがすような凄まじい轟音です。鳴動に心は震え背筋は正されます。摂理に従い心を正し節制を心掛けること。
築き上げた実績には胸を張ること。自尊心を失うと嫉妬心が芽生えます。醜い感情は心を傷つけ道を失うことに。既に有する功に誇りを持ちましょう。
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>>次卦: 28.沢風大過(13)
■05 27:山雷頤 初爻の爻辞と解釈
■06 27:山雷頤 二爻の爻辞と解釈
六十四卦「山雷頤 二爻」の爻辞と解釈の一例になります。 山雷頤の二爻は「陰柔」となり、之卦は41: 山沢損(50)となります。
▼27:山雷頤 二爻の図象
▼山雷頤 爻辞 二爻
■山雷頤 二爻
「六二、顛頤。払経于丘頤。征凶。」
さかしまにやしなう。つねにもとる。きゅうにおいてやしなわる。ゆけばきょうなり。
▼山雷頤 二爻の象意と解釈
壮大な山々の麓に雷鳴が響き渡ります。山を揺るがすような凄まじい轟音です。鳴動に心は震え背筋は正されます。摂理に従い心を正し節制を心掛けること。
他人には期待せず自立すること。求めるだけでは信頼と立場を失います。頼る相手を間違え共倒れになることも。謙虚に内観し自立心を養いましょう。
<<前卦: 26.山天大畜(49)
>>次卦: 28.沢風大過(13)
■06 27:山雷頤 二爻の爻辞と解釈
■07 27:山雷頤 三爻の爻辞と解釈
六十四卦「山雷頤 三爻」の爻辞と解釈の一例になります。 山雷頤の三爻は「陰柔」となり、之卦は22: 山火賁(51)となります。
▼27:山雷頤 三爻の図象
▼山雷頤 爻辞 三爻
■山雷頤 三爻
「六三、払頤。貞凶。十年勿用。无攸利。」
やしないにもとる。ただしけれどもきょうなり。じゅうねんもちうるなかれ。よろしきところなし。
▼山雷頤 三爻の象意と解釈
壮大な山々の麓に雷鳴が響き渡ります。山を揺るがすような凄まじい轟音です。鳴動に心は震え背筋は正されます。摂理に従い心を正し節制を心掛けること。
行動を起こす前に実力を見直すこと。軽率な言動は道を誤り迷走することに。安易な発言は災厄と苦難を招きます。立場を心得て姿勢は正しましょう。
<<前卦: 26.山天大畜(49)
>>次卦: 28.沢風大過(13)
■07 27:山雷頤 三爻の爻辞と解釈
■08 27:山雷頤 四爻の爻辞と解釈
六十四卦「山雷頤 四爻」の爻辞と解釈の一例になります。 山雷頤の四爻は「陰柔」となり、之卦は21: 火雷噬嗑(20)となります。
▼27:山雷頤 四爻の図象
▼山雷頤 爻辞 四爻
■山雷頤 四爻
「六四、顛頤吉。虎視眈眈、其欲逐逐、无咎。」
さかしまにやしなわるもきちなり。こしたんたん、よのよくちくちくたれば、とがなし。
▼山雷頤 四爻の象意と解釈
壮大な山々の麓に雷鳴が響き渡ります。山を揺るがすような凄まじい轟音です。鳴動に心は震え背筋は正されます。摂理に従い心を正し節制を心掛けること。
周囲からの協力で万事順調に進みます。立場を気にせず謙虚に頭を下げること。私欲は捨て志は高くすること。根気良く進めば繁栄の道は開かれます。
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>>次卦: 28.沢風大過(13)
■08 27:山雷頤 四爻の爻辞と解釈
■09 27:山雷頤 五爻の爻辞と解釈
六十四卦「山雷頤 五爻」の爻辞と解釈の一例になります。 山雷頤の五爻は「陰柔」となり、之卦は42: 風雷益(36)となります。
▼27:山雷頤 五爻の図象
▼山雷頤 爻辞 五爻
■山雷頤 五爻
「六五、払経。居貞吉。不可渉大川。」
つねにもとる。ていにおればきちなり。たいせんをわたるべからず。
▼山雷頤 五爻の象意と解釈
壮大な山々の麓に雷鳴が響き渡ります。山を揺るがすような凄まじい轟音です。鳴動に心は震え背筋は正されます。摂理に従い心を正し節制を心掛けること。
大事に挑戦するには実力不足の状況です。独断での行動と決断は避けること。現状を維持し立場は堅く守ること。素直に有識者の助言に従いましょう。
<<前卦: 26.山天大畜(49)
>>次卦: 28.沢風大過(13)
■09 27:山雷頤 五爻の爻辞と解釈
■10 27:山雷頤 上爻の爻辞と解釈
六十四卦「山雷頤 上爻」の爻辞と解釈の一例になります。 山雷頤の上爻は「陽剛」となり、之卦は24: 地雷復(60)となります。
▼27:山雷頤 上爻の図象
▼山雷頤 爻辞 上爻
■山雷頤 上爻
「上九、由頤。厲吉。利渉大川。」
よりてやしなう。あやうけれどもきちなり。たいせんをわたるによろし。
▼山雷頤 上爻の象意と解釈
壮大な山々の麓に雷鳴が響き渡ります。山を揺るがすような凄まじい轟音です。鳴動に心は震え背筋は正されます。摂理に従い心を正し節制を心掛けること。
多くの人々が助力を求めて集まります。責任は重大で気苦労も多くなります。周囲の期待には誠実に応じること。道は険しくても成功に至るでしょう。
<<前卦: 26.山天大畜(49)
>>次卦: 28.沢風大過(13)
■10 27:山雷頤 上爻の爻辞と解釈