■00 六十四卦解説 51:震為雷の目次
■01 51:震為雷の象意と意味
易経六十四卦、震為雷の基本的な意味や象意の解説になります。 震為雷は、上卦「震」下卦「震」で構成されます。
上卦、下卦「震」は「震雷 震木」とも称され、自然事象においては「雷」を表します。
六十四卦は、伏羲が考案したとされる八卦を上下に配置したもとなります。 自然事象を表した八卦が組み合わさることにより、様々な事象が表現されるのが六十四卦の背景となります。
解説 | 震為雷 上卦 伏羲:04 文王:03 |
上卦 | 震 (しん) |
八卦 | 震雷 震木 |
紫白星 | 三碧禄存 (三碧木星) |
方位 | 方位:真東 十二支:卯 |
節気 | 啓蟄 春分 (03月) |
数 | 河図:3 8 洛書:3 |
色 | 青色 碧色 |
人物 | 長男 若者 勇者 |
解説 | 震為雷 下卦 伏羲:04 文王:03 |
下卦 | 震 (しん) |
八卦 | 震雷 震木 |
紫白星 | 三碧禄存 (三碧木星) |
方位 | 方位:真東 十二支:卯 |
節気 | 啓蟄 春分 (03月) |
数 | 河図:3 8 洛書:3 |
色 | 青色 碧色 |
人物 | 長男 若者 勇者 |
▼51:震為雷の図象
▼上卦(外卦) 震卦の図象
▼下卦(内卦) 震卦の図象
<<前卦: 50.火風鼎(21)
>>次卦: 52.艮為山(55)
■01 51:震為雷の象意と意味
■02 51:震為雷の基本的な意味と背景
六十四卦「震為雷」の基本的な意味と背景の解説になります。 雷卦は、上卦(外卦)「震 」下卦(内卦)「震 」で構成されます。
互卦は「水山蹇 (47)」、錯卦は「巽為風 (37)」、綜卦は「艮為山 (55)」、六十干支は「壬子」となります。
初爻変は「16: 雷地豫(32)」、二爻変は「54: 雷沢帰妹(26)」、三爻変は「55: 雷火豊(27)」、四爻変は「24: 地雷復(60)」、五爻変は「17: 沢雷随(12)」、上爻変は「21: 火雷噬嗑(20)」となります。
▼51:震為雷の図象
解説 | 震為雷 之卦 |
60干支 | 49 : 壬子 05 |
上爻変 | 21: 火雷噬嗑(20) |
五爻変 | 17: 沢雷随(12) |
四爻変 | 24: 地雷復(60) |
三爻変 | 55: 雷火豊(27) |
二爻変 | 54: 雷沢帰妹(26) |
初爻変 | 16: 雷地豫(32) |
<<前卦: 50.火風鼎(21)
>>次卦: 52.艮為山(55)
■02 51:震為雷の基本的な意味と背景
■03 51:震為雷の卦辞と爻辞
六十四卦「震為雷」の卦辞と爻辞の解説になります。 震為雷の卦辞爻辞の原文と書き下し文、読みなどの一覧になります。
▼51:震為雷の図象
▼上卦(外卦) 震卦の図象
▼下卦(内卦) 震卦の図象
▼震為雷 卦辞
■震為雷(しんいらい):
「震、亨。震来虩虩。笑言唖唖。震驚百里、不喪匕鬯。」
しんは、とおる。しんのきたるときげきげきたり。しょうげんあくあくたり。しんはひゃくりをおどろかせども、ひちょうをうしなわず。
▼震為雷 初爻 爻辞
■震為雷 初爻
「初九、震来虩虩。後笑言唖唖。吉。」
しんのきたるときげきげきたり。のちにはしょうげんあくあくたり。きちなり。
▼震為雷 二爻 爻辞
■震為雷 二爻
「六二、震来厲。億喪貝、躋于九陵。勿逐。七日得。」
しんのきたるときあやうし。はかりてばいをうしない、きゅうりょうにのぼる。おうことなかれ。ひちじつにしてえん。
▼震為雷 三爻 爻辞
■震為雷 三爻
「六三、震蘇蘇。震行无眚。」
ふるいてそそたり。ふるいてゆけばゆけばわざわいなし。
▼震為雷 四爻 爻辞
■震為雷 四爻
「九四、震遂泥。」
ふるいてついになずむ。
▼震為雷 五爻 爻辞
■震為雷 五爻
「六五、震往来厲。意无喪有事。」
ふるいてゆくもきたるもあやうし。はかりてゆうじをうしなうことなかれ。
▼震為雷 上爻 爻辞
■震為雷 上爻
「上六、震索索。視矍矍。征凶。震不于其躬、于其隣、无咎。婚媾有言。」
ふるいてさくさくたり。みることかくかくたり。ゆけばきょうなり。ふるうことそのみにおいてせず、そのとなりにおいてすれば、とがなし。こんこうげんあり。
<<前卦: 50.火風鼎(21)
>>次卦: 52.艮為山(55)
■03 51:震為雷の卦辞と爻辞
■04 51:震為雷の卦辞と解釈
六十四卦「震為雷」の卦辞と解釈の一例になります。 易卦の解釈に関しては正解は無く、その時の状況に応じて心が感じるものが大事になります。
▼51:震為雷の図象
▼震為雷 卦辞
■震為雷(しんいらい):
「震、亨。震来虩虩。笑言唖唖。震驚百里、不喪匕鬯。」
しんは、とおる。しんのきたるときげきげきたり。しょうげんあくあくたり。しんはひゃくりをおどろかせども、ひちょうをうしなわず。
▼震為雷の解釈
<<前卦: 50.火風鼎(21)
>>次卦: 52.艮為山(55)
■04 51:震為雷の卦辞と解釈
■05 51:震為雷 初爻の爻辞と解釈
六十四卦「震為雷 初爻」の爻辞と解釈の一例になります。 震為雷の初爻は「陽剛」となり、之卦は16: 雷地豫(32)となります。
▼51:震為雷 初爻の図象
▼震為雷 爻辞 初爻
■震為雷 初爻
「初九、震来虩虩。後笑言唖唖。吉。」
しんのきたるときげきげきたり。のちにはしょうげんあくあくたり。きちなり。
▼震為雷 初爻の象意と解釈
視界一杯に雷雲が広がり雷鳴が轟きます。轟音に大気は震え心は不安に駆られます。雷響に驚きますが実害はありません。何事にも冷静沈着に対処しましょう。
不安も時間と共に解消されます。無理な行動は避け好機を待つこと。道は険しくとも努力で乗り越えられます。その経験は人生の糧となるでしょう。
<<前卦: 50.火風鼎(21)
>>次卦: 52.艮為山(55)
■05 51:震為雷 初爻の爻辞と解釈
■06 51:震為雷 二爻の爻辞と解釈
六十四卦「震為雷 二爻」の爻辞と解釈の一例になります。 震為雷の二爻は「陰柔」となり、之卦は54: 雷沢帰妹(26)となります。
▼51:震為雷 二爻の図象
▼震為雷 爻辞 二爻
■震為雷 二爻
「六二、震来厲。億喪貝、躋于九陵。勿逐。七日得。」
しんのきたるときあやうし。はかりてばいをうしない、きゅうりょうにのぼる。おうことなかれ。ひちじつにしてえん。
▼震為雷 二爻の象意と解釈
視界一杯に雷雲が広がり雷鳴が轟きます。轟音に大気は震え心は不安に駆られます。雷響に驚きますが実害はありません。何事にも冷静沈着に対処しましょう。
有事に備え本当に必要なものを守ること。失われても必要であれば戻ります。欲を出すと全てを失うことに。不要な物は捨て保身を優先しましょう。
<<前卦: 50.火風鼎(21)
>>次卦: 52.艮為山(55)
■06 51:震為雷 二爻の爻辞と解釈
■07 51:震為雷 三爻の爻辞と解釈
六十四卦「震為雷 三爻」の爻辞と解釈の一例になります。 震為雷の三爻は「陰柔」となり、之卦は55: 雷火豊(27)となります。
▼51:震為雷 三爻の図象
▼震為雷 爻辞 三爻
■震為雷 三爻
「六三、震蘇蘇。震行无眚。」
ふるいてそそたり。ふるいてゆけばゆけばわざわいなし。
▼震為雷 三爻の象意と解釈
視界一杯に雷雲が広がり雷鳴が轟きます。轟音に大気は震え心は不安に駆られます。雷響に驚きますが実害はありません。何事にも冷静沈着に対処しましょう。
徐々に問題は離れても焦燥感は残ります。安心できるまで慎重に対応しましょう。油断や慢心は墓穴を掘ることに。誠実で謙虚に振る舞いましょう。
<<前卦: 50.火風鼎(21)
>>次卦: 52.艮為山(55)
■07 51:震為雷 三爻の爻辞と解釈
■08 51:震為雷 四爻の爻辞と解釈
六十四卦「震為雷 四爻」の爻辞と解釈の一例になります。 震為雷の四爻は「陽剛」となり、之卦は24: 地雷復(60)となります。
▼51:震為雷 四爻の図象
▼震為雷 爻辞 四爻
■震為雷 四爻
「九四、震遂泥。」
ふるいてついになずむ。
▼震為雷 四爻の象意と解釈
視界一杯に雷雲が広がり雷鳴が轟きます。轟音に大気は震え心は不安に駆られます。雷響に驚きますが実害はありません。何事にも冷静沈着に対処しましょう。
足場が悪くて前に進めず足踏みします。無理に進むと足元をすくわれます。計画は中断し目的と方向性を見直すこと。危険が去るのを待ちましょう。
<<前卦: 50.火風鼎(21)
>>次卦: 52.艮為山(55)
■08 51:震為雷 四爻の爻辞と解釈
■09 51:震為雷 五爻の爻辞と解釈
六十四卦「震為雷 五爻」の爻辞と解釈の一例になります。 震為雷の五爻は「陰柔」となり、之卦は17: 沢雷随(12)となります。
▼51:震為雷 五爻の図象
▼震為雷 爻辞 五爻
■震為雷 五爻
「六五、震往来厲。意无喪有事。」
ふるいてゆくもきたるもあやうし。はかりてゆうじをうしなうことなかれ。
▼震為雷 五爻の象意と解釈
視界一杯に雷雲が広がり雷鳴が轟きます。轟音に大気は震え心は不安に駆られます。雷響に驚きますが実害はありません。何事にも冷静沈着に対処しましょう。
問題は解消しても別の難題が浮上します。動揺せず目前の役割を果たすこと。慌てて行動すると信頼を失います。災難を想定し備えておきましょう。
<<前卦: 50.火風鼎(21)
>>次卦: 52.艮為山(55)
■09 51:震為雷 五爻の爻辞と解釈
■10 51:震為雷 上爻の爻辞と解釈
六十四卦「震為雷 上爻」の爻辞と解釈の一例になります。 震為雷の上爻は「陰柔」となり、之卦は21: 火雷噬嗑(20)となります。
▼51:震為雷 上爻の図象
▼震為雷 爻辞 上爻
■震為雷 上爻
「上六、震索索。視矍矍。征凶。震不于其躬、于其隣、无咎。婚媾有言。」
ふるいてさくさくたり。みることかくかくたり。ゆけばきょうなり。ふるうことそのみにおいてせず、そのとなりにおいてすれば、とがなし。こんこうげんあり。
▼震為雷 上爻の象意と解釈
視界一杯に雷雲が広がり雷鳴が轟きます。轟音に大気は震え心は不安に駆られます。雷響に驚きますが実害はありません。何事にも冷静沈着に対処しましょう。
焦燥感が抑えきれず慌てることに。無理に進むと道を誤り災難を被ります。抵抗せず非を認めて素直に謝罪すること。苦難が去るのを待ちましょう。
<<前卦: 50.火風鼎(21)
>>次卦: 52.艮為山(55)
■10 51:震為雷 上爻の爻辞と解釈