■00 六十四卦解説 43:沢天夬の目次
■01 43:沢天夬の象意と意味
易経六十四卦、沢天夬の基本的な意味や象意の解説になります。 沢天夬は、上卦「兌」下卦「乾」で構成されます。
上卦「兌」は「兌沢 兌金」とも称され、自然事象においては「沢」を表します。
また、下卦「乾」は「乾天 乾金」とも称され、自然事象においては「天」を表します。
六十四卦は、伏羲が考案したとされる八卦を上下に配置したもとなります。 自然事象を表した八卦が組み合わさることにより、様々な事象が表現されるのが六十四卦の背景となります。
| 解説 | 沢天夬 上卦 伏羲:02 文王:08 |
| 上卦 | 兌 (だ) |
| 八卦 | 兌沢  兌金 |
| 紫白星 | 七赤破軍 (七赤金星) |
| 方位 | 方位:真西 十二支:酉 |
| 節気 | 白露 秋分 (09月) |
| 数 | 河図:4 9 洛書:7 |
| 色 | 白色 金色 |
| 人物 | 少女 乙女 |
| 解説 | 沢天夬 下卦 伏羲:01 文王:01 |
| 下卦 | 乾 (けん) |
| 八卦 | 乾天  乾金 |
| 紫白星 | 六白武曲 (六白金星) |
| 方位 | 方位:北西 十二支:戌亥 |
| 節気 | 寒露 霜降 立冬 小雪 (10-11月) |
| 数 | 河図:4 9 洛書:6 |
| 色 | 白色 金色 |
| 人物 | 父 夫 主人 父方の先祖 |
▼43:沢天夬の図象
▼上卦(外卦) 兌卦の図象
▼下卦(内卦) 乾卦の図象
<<前卦: 42.風雷益(36)
>>次卦: 44.天風姤(05)
■01 43:沢天夬の象意と意味
■02 43:沢天夬の基本的な意味と背景
六十四卦「沢天夬」の基本的な意味と背景の解説になります。
夬卦は、上卦(外卦)「兌 」下卦(内卦)「乾 」で構成されます。
互卦は「乾為天 (01)」、錯卦は「山地剥 (56)」、綜卦は「天風姤 (05)」、六十干支は「癸巳」となります。
初爻変は「28: 沢風大過(13)」、二爻変は「49: 沢火革(11)」、三爻変は「58: 兌為沢(10)」、四爻変は「05: 水天需(41)」、五爻変は「34: 雷天大壮(25)」、上爻変は「01: 乾為天(01)」となります。
▼43:沢天夬の図象
| 解説 | 沢天夬 之卦 |
| 60干支 | 30 : 癸巳 30 |
| 上爻変 | 01: 乾為天(01) |
| 五爻変 | 34: 雷天大壮(25) |
| 四爻変 | 05: 水天需(41) |
| 三爻変 | 58: 兌為沢(10) |
| 二爻変 | 49: 沢火革(11) |
| 初爻変 | 28: 沢風大過(13) |
<<前卦: 42.風雷益(36)
>>次卦: 44.天風姤(05)
■02 43:沢天夬の基本的な意味と背景
■03 43:沢天夬の卦辞と爻辞
六十四卦「沢天夬」の卦辞と爻辞の解説になります。 沢天夬の卦辞爻辞の原文と書き下し文、読みなどの一覧になります。
▼43:沢天夬の図象
▼上卦(外卦) 兌卦の図象
▼下卦(内卦) 乾卦の図象
▼沢天夬 卦辞
■沢天夬(たくてんかい):
「夬揚于王庭。孚号、有厲。告自邑。不利即戎。利有攸往。」
かいは、おうていにあぐ。まことあってさけび、あやうきことあり。つぐることゆうよりす。じゅうにつくによろしからず。ゆくところあるによろし。
▼沢天夬 初爻 爻辞
■沢天夬 初爻
「初九、壮于前趾。往不勝為咎。」
あしをすすむるにさかんなり。ゆけばかたざるをとがとなす。
▼沢天夬 二爻 爻辞
■沢天夬 二爻
「九二、惕号。莫夜有戎勿恤。」
おそれてさけぶ。ぼやにつわものあれどもうれうるなかれ。
▼沢天夬 三爻 爻辞
■沢天夬 三爻
「九三、壮于頄。有凶。君子夬夬。独行遇雨、若濡有慍、无咎。」
つらぼねにさかんなり。きょうあり。くんしはさるべきをさる。ひとりゆきてあめにあう。ぬるるがごとくしてからるることあれども、とがなし。
▼沢天夬 四爻 爻辞
■沢天夬 四爻
「九四、臀无膚。其行次且。牽羊悔亡。聞言不信。」
しりにはだえなし。そのゆくとこししょたり。ひつじをひけばくいほろぶ。ことをききてもしんぜず。
▼沢天夬 五爻 爻辞
■沢天夬 五爻
「九五、莧陸、夬夬。中行无咎。」
けんりくたり、さるべきをさる。ちゅうこうなればとがなし。
▼沢天夬 上爻 爻辞
■沢天夬 上爻
「上六、无号。終有凶。」
よぶことなかれ。ついにきょうあり。
<<前卦: 42.風雷益(36)
>>次卦: 44.天風姤(05)
■03 43:沢天夬の卦辞と爻辞
■04 43:沢天夬の卦辞と解釈
六十四卦「沢天夬」の卦辞と解釈の一例になります。 易卦の解釈に関しては正解は無く、その時の状況に応じて心が感じるものが大事になります。
▼43:沢天夬の図象
▼沢天夬 卦辞
■沢天夬(たくてんかい):
「夬揚于王庭。孚号、有厲。告自邑。不利即戎。利有攸往。」
かいは、おうていにあぐ。まことあってさけび、あやうきことあり。つぐることゆうよりす。じゅうにつくによろしからず。ゆくところあるによろし。
▼沢天夬の解釈
<<前卦: 42.風雷益(36)
>>次卦: 44.天風姤(05)
■04 43:沢天夬の卦辞と解釈
■05 43:沢天夬 初爻の爻辞と解釈
六十四卦「沢天夬 初爻」の爻辞と解釈の一例になります。 沢天夬の初爻は「陽剛」となり、之卦は28: 沢風大過(13)となります。
▼43:沢天夬 初爻の図象
▼沢天夬 爻辞 初爻
■沢天夬 初爻
「初九、壮于前趾。往不勝為咎。」
あしをすすむるにさかんなり。ゆけばかたざるをとがとなす。
▼沢天夬 初爻の象意と解釈
豪雨の到来で河川が氾濫間近の状況です。大きな危険がすぐそこまで迫ります。早急に対策を講じて決断しましょう。感情的な判断は避け理に適う道を選ぶこと。
力不足で動けずに事態は収まりません。問題の原因を明確にすること。直情的な決断は事態を悪化させます。解決への転機の到来を待ちましょう。
<<前卦: 42.風雷益(36)
>>次卦: 44.天風姤(05)
■05 43:沢天夬 初爻の爻辞と解釈
■06 43:沢天夬 二爻の爻辞と解釈
六十四卦「沢天夬 二爻」の爻辞と解釈の一例になります。 沢天夬の二爻は「陽剛」となり、之卦は49: 沢火革(11)となります。
▼43:沢天夬 二爻の図象
▼沢天夬 爻辞 二爻
■沢天夬 二爻
「九二、惕号。莫夜有戎勿恤。」
おそれてさけぶ。ぼやにつわものあれどもうれうるなかれ。
▼沢天夬 二爻の象意と解釈
豪雨の到来で河川が氾濫間近の状況です。大きな危険がすぐそこまで迫ります。早急に対策を講じて決断しましょう。感情的な判断は避け理に適う道を選ぶこと。
保守的に対応すると災難を免れます。気を抜かず足元を固めること。鉄壁な守りであれば恐れる物はありません。挑戦は避け鍛錬を積みましょう。
<<前卦: 42.風雷益(36)
>>次卦: 44.天風姤(05)
■06 43:沢天夬 二爻の爻辞と解釈
■07 43:沢天夬 三爻の爻辞と解釈
六十四卦「沢天夬 三爻」の爻辞と解釈の一例になります。 沢天夬の三爻は「陽剛」となり、之卦は58: 兌為沢(10)となります。
▼43:沢天夬 三爻の図象
▼沢天夬 爻辞 三爻
■沢天夬 三爻
「九三、壮于頄。有凶。君子夬夬。独行遇雨、若濡有慍、无咎。」
つらぼねにさかんなり。きょうあり。くんしはさるべきをさる。ひとりゆきてあめにあう。ぬるるがごとくしてからるることあれども、とがなし。
▼沢天夬 三爻の象意と解釈
豪雨の到来で河川が氾濫間近の状況です。大きな危険がすぐそこまで迫ります。早急に対策を講じて決断しましょう。感情的な判断は避け理に適う道を選ぶこと。
意地を張ると危険な事態を招きます。身を退く事も大事な選択の一つです。責任を問われる事もありません。密かに事後処理に目を向けましょう。
<<前卦: 42.風雷益(36)
>>次卦: 44.天風姤(05)
■07 43:沢天夬 三爻の爻辞と解釈
■08 43:沢天夬 四爻の爻辞と解釈
六十四卦「沢天夬 四爻」の爻辞と解釈の一例になります。 沢天夬の四爻は「陽剛」となり、之卦は05: 水天需(41)となります。
▼43:沢天夬 四爻の図象
▼沢天夬 爻辞 四爻
■沢天夬 四爻
「九四、臀无膚。其行次且。牽羊悔亡。聞言不信。」
しりにはだえなし。そのゆくとこししょたり。ひつじをひけばくいほろぶ。ことをききてもしんぜず。
▼沢天夬 四爻の象意と解釈
豪雨の到来で河川が氾濫間近の状況です。大きな危険がすぐそこまで迫ります。早急に対策を講じて決断しましょう。感情的な判断は避け理に適う道を選ぶこと。
優柔不断で前に進む事ができません。意思が弱くて忠告に耳を貸せません。単独で無理に進むと失敗します。周囲を見て場の空気を読みましょう。
<<前卦: 42.風雷益(36)
>>次卦: 44.天風姤(05)
■08 43:沢天夬 四爻の爻辞と解釈
■09 43:沢天夬 五爻の爻辞と解釈
六十四卦「沢天夬 五爻」の爻辞と解釈の一例になります。 沢天夬の五爻は「陽剛」となり、之卦は34: 雷天大壮(25)となります。
▼43:沢天夬 五爻の図象
▼沢天夬 爻辞 五爻
■沢天夬 五爻
「九五、莧陸、夬夬。中行无咎。」
けんりくたり、さるべきをさる。ちゅうこうなればとがなし。
▼沢天夬 五爻の象意と解釈
豪雨の到来で河川が氾濫間近の状況です。大きな危険がすぐそこまで迫ります。早急に対策を講じて決断しましょう。感情的な判断は避け理に適う道を選ぶこと。
情に流されると災難を招きます。期待は追わず目前の現実を見ること。問題解決のため非情な判断も必要です。不要な物は早急に手放しましょう。
<<前卦: 42.風雷益(36)
>>次卦: 44.天風姤(05)
■09 43:沢天夬 五爻の爻辞と解釈
■10 43:沢天夬 上爻の爻辞と解釈
六十四卦「沢天夬 上爻」の爻辞と解釈の一例になります。 沢天夬の上爻は「陰柔」となり、之卦は01: 乾為天(01)となります。
▼43:沢天夬 上爻の図象
▼沢天夬 爻辞 上爻
■沢天夬 上爻
「上六、无号。終有凶。」
よぶことなかれ。ついにきょうあり。
▼沢天夬 上爻の象意と解釈
豪雨の到来で河川が氾濫間近の状況です。大きな危険がすぐそこまで迫ります。早急に対策を講じて決断しましょう。感情的な判断は避け理に適う道を選ぶこと。
決断が遅く手遅れの状況に陥ります。非常時に援助を求めても得られません。日頃の振舞いを反省しましょう。大切なのは常に先手を打つ事です。
<<前卦: 42.風雷益(36)
>>次卦: 44.天風姤(05)
■10 43:沢天夬 上爻の爻辞と解釈